負け犬もたまにはケンカ売りますよっ!

a0038862_2128292.jpg 今更ながら、昨年流行った酒井順子著『負け犬の遠吠え』を読んだ。本当に今更ながらである・・・

 彼女が提言する『負け犬』の定義によれば、私はまさに『負け犬』だ。『負け犬』以外の何者でもない。三十路を超え、「嫁がず、生まず、この齢に。」その上、この本で取り上げられる『負け犬』達には、仕事上でのそれなりのポジションと、それなりの所得があるが、それすらもままならない私の様な『負け犬』はどうなるのだ?と疑問を感じずには居られなかった。

 まぁ、それはさておき、ある年齢、ある状況に置かれないとわからない事っていうのはたくさんある。本を読みながら、「あぁ、その気持ちよくわかる。」と共感するのは、私がまぎれもない『負け犬』だからだろう。20代の時には他人事だったそれが現実になった証だ。
 10代の頃の私は、「もう、この歳にもなれば、結婚して子どもの2人位育てながら働いているだろう。」と思っていたが、現実は全くその通りには行かなかった。未だ結婚もしていなければ(結婚願望がさほどないのも原因)、子どもも居ない。20代では考えなかった事を、30代では考える様になった。その代表的な事が『出産』だ。

 昨夜、久しぶりに大学時代の男友達から電話があった。彼は結婚し、既に子どもも居る。「子どもが生まれると世界観が変わるぞ!」と力説し始めた彼から、「子どもは生んだ方がいいぞ!」というメッセージが伝わる。「お前にも絶対そういう日が来るって。来てほしい。」なんて言われて、私は感情の糸がプツンッと切れた。なんだか勝手に涙が流れてきて、「既に子どもを生んだ人や子どもを持っている人は、時として親切のつもりでそういう事言うけど、実はすっごい無神経なんだよね。わかってんの、言われなくてもそんな事。いつまでも産める訳じゃない、確実にリミットがある事だってわかってるから、焦るし、不安にもなる。私は子どもを生んで育てたいと思ってる。でも、子どもを作るって一人で出来る事じゃない。そういうタイミングに出会えていない人達にとって、あんた達の言葉は本当に無神経だ。」って泣きながら一気に捲し立ててちょっとスッキリした。彼は「普通なら黙ってフンフンって聞いてるだろ?でも、そんな風に感じてるんだって言ってくれて良かった。」と受け止めてくれたので、私も溜飲が下がった。

 子どもを生む事に興味のない人達にとって、「子どもは生んだ方がいいよー。」と薦められる事は余計なお世話になるだろう。私の様に、生みたいけれど今の所そういう状況に恵まれていない人達にとってはプレッシャーになる。薦めてくれる人達は、善良な人達だからその様な言葉が出る訳で、悪気はないと言うのがやっかいな所だ。昨日、男友達に私が捲し立てられたのも、彼が男だからであって、お腹を痛めて生んだ女性に言われたら、私はフンフンと聞いてやり過ごしていただろう。男に言われるよりも、女に言われる方が説得力がある。

 その状況に置かれなくなると、大変だった事も都合よく忘れてしまうのが人間だ。
 もしも私が子どもを持って、世界観が変わり、子どもとの暮らしに幸福を感じる様な日々が来たとしても、そうではない人達の存在を意識出来る様にありたい。
 もし、子どもを生む機会に恵まれなくても、その事で私の人生は「もの足りなかった」「不完全だった」と思わない様な生き方をしていたいと思う。

                                つばき

by bigcamellia814 | 2006-01-14 23:03 | TSUBAKIng Times

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