年に一度の往復書簡 神戸⇔サンフランシスコ

 
a0038862_12381543.jpg 1通のエアメール。
 アメリカはサンフランシスコから。
 クリスマスカードを送ったMr.Alejandroからだ。

 2003年の今頃、私はバックパックを背負い、東海岸から西海岸に向け、
 バスでアメリカ大陸を横断する旅をした。
 アメリカ大陸の最終目的地はサンフランシスコ。
 結局、1日しか滞在しなかったのだが、その時ダウンタウンで出会ったのが、
 Mr.Alejandroというおじさん。
 彼はストリートで自分が作ったクラフトを販売していた。
 なんと説明すれば良いのだろう、説明し難い彼の作品。
 でもなんとなく可愛くて手に取った。
 たぶん南米からの移住者であろう彼は、人なつっこく私に話しかける。
 笑顔がいい。思わず「写真を撮らせて。」とお願いする。
 結局、彼の作品を買う事なかったが、お互いの住所を交換した。
 「彼は手紙を書くよ。」と言った。
 私はあまり本気にはしなかったけれど、「この写真送るね。」と言った。
 たったそれだけ。彼と共にした時間は10分?20分?その程度。
 とにかく、たったそれだけなのだ。

 旅を終え、帰国し、実家に帰ると、
 いくつかのエアメールの中にMr.Alejandroからの手紙。        
 ちゃんと忘れずに、約束通り手紙をくれたのだ。
 彼が、『瞬間』に近い様な接点を大事にしてくれる人であった事に心が温かくなった。

 それから、毎年送るクリスマスカード。年に一度の近況報告を彼に送る。
 彼は、必ず返事をくれる。
 でも、あまりに達筆(!?)過ぎて、読めない所もあるのだけど。

 彼からの手紙の最後、付け加える様に書いている、私の質問の答え。
 「ところで、今もストリートでクラフトを売ってるの?」と言う問いに、
 『Still selling!』

 私が出会ったあの場所で、彼は今も、街行く人に陽気に声をかけているのだろう。
 あそこに行けば、また彼に会えるのだ。

                              つばき

 

by bigcamellia814 | 2006-01-06 22:27 | viaje(旅)

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