モーニング ~熟年神戸っ子のハイカラな流儀~

a0038862_17403738.jpg 葵が会社勤めをする様になって3ヶ月弱。私達が大事にしたいと思っていた『一緒に食事する時間』がめっきり減った。新大阪まで通う彼女は7時半前には家を出る。私も早朝の仕事が多いので、彼女と前後して家を出る。だから、朝食を一緒に食べる機会はほとんどない。残業が続くと彼女の帰宅は11時前後で(その働き方たるや一種一級の障害者の働き方ではないですなぁ。)、そういう日は、私は先に食事を済ませる。

 私の仕事は土日祝日関係ないのだが、今日はたまたま昼前からの出勤。葵も休日という事で、久々にお互いゆっくり出来る土曜の朝を迎えた。「ねぇ、モーニング食べに行こうよぉー。」と寝起きの葵に声をかける私。簡単に身支度を済ませ、友達の家族がやっているご近所のCafeへ。
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 長田には、『純喫茶』と呼ばれるに相応しい様相の喫茶店が意外に多い。早朝の喫茶店は、熟年男女でにぎわっている。特に約束を交わした訳ではないのだろうが、暗黙のうちに毎朝の待ち合わせ場所となっている様子。コーヒーを飲みながら、ひとしきり話に花を咲かせる。隣りの席から聞こえてくるオバちゃん達の会話は、これが御多分にもれず韓流スターの話だったりするので、こっそり聞いているとオモシロイ。ちなみに今日のオバちゃんは「パク・ヨンハはど~も嫌いや!」と力説していた。

 私の職場の同僚は、震災以後神戸に引っ越して来たという県外出身者が多いのだが、彼らが神戸に引っ越してきて驚いた事のひとつとして、じいちゃん、ばあちゃんが、早朝から喫茶店に出かけ、コーヒーとパンのモーニングを注文し、喫茶店が日常的な社交場と化している事だったと話してくれた。「年寄りが、朝食にコーヒーとパンを食べるという事がまず驚き!」と話す、私の大学の先輩兼同僚のBさん。彼女や私の様に田舎で育った者にとって、年寄りの朝食は、白米・味噌汁・漬物、この3点に尽きる。
 しかし、コーヒーを傾け、タバコを燻らせながら、ご近所のお友達と話に花を咲かせている熟年者達のその様子は、ハイカラな神戸っ子の流儀の様にすら感じる。そこに下町長田のテイストが加わるので、ハイカラでいて、しかし庶民的。

 一線を退いた熟年者・高齢者にとって、朝起きて出かける場所があるというのは大切な事。誰かに会える、話が出来るという期待と安心感をモーニングは用意してくれている。誰かと話しながら、ゆっくりと朝食をとる時間は幸せな時間だ。

 新参者の私達も、神戸っ子の流儀をまねてモーニング。久々に感じた、ゆっくりとした朝でした。

                            つばき
 

by bigcamellia814 | 2005-12-10 19:18 | 長田そぞろ歩き

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