偶然の出会いがおこる街


a0038862_22442999.jpg 早朝、訪問先の利用者さんのお宅に向かう。お盆休みを終え、街には又、足早に電車を降り会社へと急ぐ人の姿が戻って来た。

 朝のニオイを感じながら、神戸を象徴する様な坂道を登る。暑い夏場は、足取りもさらに重くなる。その時、前方に、1ヶ月以上会っていない友人の姿を偶然にも発見!手を叩きながら、3回彼女の名前を呼んで、やっと彼女は私の存在に気付いた。この辺りに住んでいるのは知っていたが、マンションの場所までは知らない。毎週木曜日の早朝、「偶然、彼女に会ったりしないかしら?」そう思いながら通っていたコノ道!その偶然が今朝やって来た。

 彼女との出会いはフィリピン。彼女はマニラ、私はネグロス島の大学にそれぞれ留学していたが、ある友人を介して知り会い、ボホール島でクリスマスバケーションを一緒に過ごした。彼女は私と出会う前から、このブログの前身である、私がフィリピン在住中、親しい友人にメール配信していた『TSUBAKIng Times in The Philippines』を楽しみにしてくれている読者の一人でもあった。今年の4月から、某新聞社の記者として働く事になった彼女は、偶然にも神戸支局に勤務する事に!
しかし多忙を極めるコノ仕事、その上、入社してすぐに起こった、JR福知山線の脱線事故。寝る間もなく、叩き上げの様な世界で必死で働いてきたこの数ヶ月。プライベートな時間は無いに等しいので、私達はこんなに近くに住んでいながら、ほとんど会う事が出来ない。

 化粧もせぬままの出勤、まだ眠たげな表情の彼女。昨日は何時に帰宅出来たのだろう?日が変わっていた事は間違いない。

 偶然の再会に喜ぶ私に、もうひとつの偶然。「今日ね、私の誕生日なんだよ!」と彼女。私は思わず「おめでとう!毎日良く頑張ってる!」とハグをした。こんな偶然の連続。偶然の様でいて、確実に神様の仕業。それぞれバラバラの時間が、重なる一瞬を生みだす、それも彼女が生まれたという大切な日に。もうこれは、神様の計算としか思えなくなる様な瞬間だ。「私は今日、朝一番に彼女におめでとうと言うために、この坂を登ったのだ。」そこに、そうなるべき必然性を実感する。なぜなら、彼女は私にとって、フィリピンという特定の世界を共有した、かけがえのない友人だから。

 神戸の街は、こんな偶然がよくおこる街。ちょっとした都会でありながら、約束なんて交わしていない友人にバッタリ会えたりする、そんな街のサイズ。偶然の出会いがおこる、この街のサイズが私のお気に入りだ。

                  つばき

by bigcamellia814 | 2005-08-19 02:40 | TSUBAKIng Times

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