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抗議声明/特定秘密保護法案の衆議院強行可決に厳しく抗議する!

 私が加入している大阪教育合同労働組合の上部組織、大阪全労協が、「特定秘密保護法」について抗議声明を出しました。お読みいただき、ぜひ、多くの方々にシェアしてください。

【特定秘密保護法案の衆議院強行可決に
          厳しく抗議する! 】
       
         
   
   

                              大阪全労協
                              議長 山下恒生


 昨日、政府-与党(自民・公明)は「みんなの党」の協力、維新の修正を得ながら、特定秘密法案の衆議院審議を一方的に打ち切り、強行可決した。私たちは、この蛮行に断固として抗議する。

 広く知られているように、この法案には以下の問題点がある。

①行政の長が秘密を指定し、指定された秘密が、秘密指定を受ける妥当性があるのかどうかの検証が全く出来ない。

②40万件とも言われる大量の情報が秘密指定されると言われ、行政の情報が市民に公開されなくなる。

③60年という長期間秘密にされ、更に行政判断でそのまま公開されない場合がある。

④最高10年の懲役という重罰規定で、秘密情報取得への行為が規制され、報道機関・学術機関、労働組合・市民団体などもその対象となり得る。

⑤秘密情報取得への未遂、共謀、教唆、扇動なども処罰の対象となり、市民の知る権利に対する重大な威圧となる。また裁判に訴えても「何が秘密」が明らかにされないため、密室裁判となる。

⑥秘密取扱者に対する「適正評価」の名の下に、直接秘密を扱う職員だけでなく、関連する人々も多くの個人情報を調査される。

 先に成立した国家安全保障会議(日本版NSC)においても、議事録は作らない、とされている。本年5月には「共通番号制度」関連法案がほとんど審議もなく成立した。これは、すべての住民に番号を割り当て、個人情報の管理を徹底していくこととなっている。このように、市民の情報は行政が把握するが、行政の情報は市民には明らかにしない、という「国民」主権から逆立ちした社会が到来しようとしている。

  一昨日(11月25日)には、福島県で全国で唯一の公聴会が開催されたが、自民党推薦の参考人も含めて全員が反対を表明した。又、通常より短縮したパブリックコメントでも、9万件の応募があり8割が反対とされている。又、各界・各層からも反対声明が次々と表明されている。まさしく、世論はほぼ反対となっている。この世論を無視し、この重要法案を国会多数を持って強行可決する自公政権の姿勢は、国会を通じたクーデターとも言えるものであり、許すことは出来ない。

 私たちは、今回の衆議院強行可決に厳しく抗議すると共に、この希代の悪法を即時廃案にすることを求める。

                                      2013年11月27日

by bigcamellia814 | 2013-11-28 11:09 | 労働問題

この社会は、非正規の女は子どもを産まないと思っている

 昨日、神戸市教委と団交をした。
ALT(Assistant Language Teacher 公立の小・中学校にいる外国人の英語講師・非常勤講師 Assistantという理由で、彼ら1人では授業を行えず、日本人の英語教師とセットで授業を行う)の一時金等に関する団交だった。

 要求事項の3番目に上げた内容は、「産前・産後休暇を有給とすること」。しかし、神戸市教委の担当は、「単年度契約なので、産前・産後休暇に関する就業規則はない」とのこと。ALTに限らず、全ての非正規教職員に関して、産前・産後休暇を保障していない。

 自治体との団交というのは、遅々として進まない。
同じことを毎回、毎年繰り返し、数年後、数十年後に、前進があることもある、といった具合だ。しかし、諦めたら前進の余地はなくなるので、地道に交渉を繰り返す。同じことを毎回、毎年、作戦を変えながら、毎回、毎年。この要求事項も、毎年の要求事項。そして、神戸市教委の回答も毎回同じ。


「そもそもあなたたち、非正規の女は子どもを産まないと思っているんですか?
非正規の女も、子どもは産むんですよ」

「単年度契約って言いますけど、12ヶ月あったら、子ども作って産めるんですよ」

「単年度契約と言いながら、実質、何年にも渡って契約更新を繰り返しているでしょう。
単年度契約ということが、女性の産前・産後休暇を保障しない理由にはならないんです」

「今、非正規率38%、女性の5割以上は非正規。その女たちに、産前・産後休暇を認めないというのは、少子化だ、子ども産めと言いながら、産むなと言っているのと同様です」
とコチラもスイッチが入った。

 子どもを持つ女性のALTからは、「日本人の女性には、おばあちゃんがいる。おばあちゃんが、子どもの面倒をみているから働けるんです。おばあちゃんが、保育所に迎えに行ってくれる。風邪をひいて、家で休ませなきゃいけない時は、おばあちゃんが見てくれるから、仕事に行ける」という発言も出た。
 彼女には、頼れるおばあちゃん(母親)はそばにいない。もちろん、日本人でもそういう人ばかりではないが、結局のところ、今、日本で、仕事をしながら子育てしようと思ったら、一通り子育てを終えた女の協力なくしては、にっちもさっちもいかない労働環境にあるということ。

 子どもは、いろんな人の力を借りて、みんなで育てたらいい。
しかし、仕事が最優先され、子どもを育てる時間がないというのは、やっぱり変じゃないかな・・・

 とりあえず世の中は、
「非正規の女は子どもを産まない」
という設定で動いていることが、よーくわかった団交だった。

 産んでほしけりゃ、労働環境整えろ!
仕事をしながら、子育てを味わえる労働環境にしろ!
自治体主催の見合いより、労働環境改善の方が、よっぽど少子化の歯止めになる。
まず、そこだろっ!

 最後にもう一度言うが、
非正規の女でも、子どもは産むんです!!!!!!!!!!!!!

by bigcamellia814 | 2013-11-27 12:28 | 労働問題

KAPITAL=「LGBTフレンドリーな店」になってほしい 私の願望

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 KAPITALで、友達のプレゼントを買った。
他にはない、KAPITALのマフラー。
私が誰かにプレゼントする中でも、これは最大級のプレゼントよ。

 プレゼント用のBOXには、男性同士がキスをしている写真。
「KAPITALも、どんどんゲイフレンドリーな会社になってね!」と伝える。

 街中に、LGBTフレンドリーなお店が増えますよーに。

by bigcamellia814 | 2013-11-25 19:53 | my favorite

アラーキー列車

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 始発。
土讃線、琴平行き。
極彩色の電車が、田畑に囲まれた田舎道を行く。
アラーキーがエロスとユーモアを運ぶ。

by bigcamellia814 | 2013-11-25 19:47 | TSUBAKIng Times

伴走

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 考え事をしていたら、電車を2駅乗り過ごした。

 「本気でやる気があるのか」
「すぐに投げ出さないか」と言われ、考えた。

 思いがけず流れ着いた先で、
訳もわからず漂っていたら、
そのうち、覚悟や本気を求められるようになった。

 本気になる覚悟が決まらない。
覚悟って、どうすれば決まるのだろうか。
悩み続けている、この数年。

 まるで、覚悟が決まらない私の方が悪いみたい。
生きる場所はココ以外にもあると思う私を、
「いい歳して」とたしなめる空気がある。

 しかし、覚悟を決めるには、
時代があまりに複雑で、大変すぎる。

 覚悟することを、誰かに急かされるものでもない。

 心がそこに辿り着くまで、伴走してやるのは私以外にいない。

by bigcamellia814 | 2013-11-21 23:39 | TSUBAKIng Times

幸せになるために 好きになるわけじゃない

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気を抜けば、片思いの15年を後悔しそうになる。
自分の純粋さに疲れ果て、
空しさは、形なき心が、ココにあることに気づかせてくれる。

幸せになるために
旅に出るわけじゃない
幸せになるために
好きになるわけじゃない

まだ見ぬ人が、
絶妙なタイミングで、
言葉の矢を射貫く。

by bigcamellia814 | 2013-11-21 22:57 | TSUBAKIng Times

愛情を受け取る日

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 11月9日関学事件報告会の日、北は北海道から、南は大分まで、全国各地から友達が駆けつけてきてくれました。「私の結婚式や葬式に来なくてもいいから、この報告会には来て欲しい」という言葉に、ただ事ではないと思ったのかな。
 この日、いろんなプレゼントをいただきました。
 
 この小さなピンクの花束は、フィリピン在住時代の友達・彩から。
ガーベラは私の好きな花です。
新聞記者をしている彼女は、先輩記者に私の争議のことを話してくれました。しかし、その先輩記者は「契約にサインしている以上ダメでしょう」と言ったとのこと。私、執念深いんでね、その言葉をずーっと闘う原動力にしてきました。「あんたね、絶対数年後に、時代の先を読む自分の力のなさを後悔するからなっ!」って思って。(笑)有期雇用を取り巻く状況が更に悪化をしていることが背景にあるけれど、有期雇用がメディアにも取り上げられるようになり、有期雇用が「問題」と認識される時代がやっとおとずれたと最近感じています。

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 私が大学生だった頃からの友達、まきちゃんは、「私には賞味期限はありません」と書かれたケーキを作って来てくれました。りんごとクルミのケーキ。賞味期限がおとずれるケーキが、「私には賞味期限はありません」と主張。このユーモアに、まきちゃんの深い愛情を感じます。

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 そしてクッキーも、まきちゃん作。
よーく見たら、「しょうみきげんだと?」と書かれています。(笑)

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 お次は、ご当地土産の数々。
左上は、大分の安部夫妻からいただいた「だんご汁」。
私、田舎くさーい大分のだんご汁が大好きなのですよ。
かぼす胡椒を入れると、さらにおいしい!

 右上は、柏野夫妻からいただいた六花亭のお菓子。
この日のために、赤ちゃん連れて北海道から来てくれました。
2004年、サンフランシスコのゲストハウスで出会い、
メキシコ・カンクンの安宿で再会してから、ずっと仲良くしている旅友です。

 そして中央は、大学時代の後輩・尚代からのプレゼント。
有楽町にある高知県アンテナショップ・まるごと高知で働いている彼女は、高知県のキモキャラ・カツオ人間の写真集をプレゼントしてくれました!嬉しい!

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 コレは、愛媛のひらちゃんから。
来る予定だったのですが、急に来られなくなり、
彼女のパンとお菓子をアカリが運んできてくれました。
にじとまめ。という名のパン屋さん。
どれもこれも優しい味。

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 いちごちゃんタワシは、のらねこ軒さんから。3つもらったけど、2つは友達とわけっこしました。私と同じく有期雇用で働き、闘ってきた経験から、いつも励ましてもらっていました。「大椿さん、いいよねぇ~。おもしろいよねぇ~」って、この人に言われると本当に嬉しい。

 マグネットは、「君が代」起立・斉唱条例と闘う辻谷博子さんから。「君が代歌いたくなくて不起立する教師って、どんなやつだよ?」と思われるかも知れませんが、彼女がなぜ不起立をしたのか、その思いを、いろんな人に聞いて欲しいなと思います。パワフルで、オモシロイ人。

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 マクラメ編みアーティスト・亜美屋のアキちゃんからは、徳島在住、消しゴミはんこアーティスト・KESHIHAN洞J子さんのポストカードと、アキちゃん自身が紹介された、ノマドバコのフリーペーパー。「趣味で編んでいた頃からオーダーし続けてくれている友人がいるのですが、その友人がいたからこそ『亜美屋』としてはじめられた」と書いてありました。どうやらそれ、私のことみたい。私が身につけているアクセサリーのほとんどは、彼女の作品です。

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 そして、医療ジャーナリストの熊田梨恵ちゃんからは、彼女の新刊「胃ろうとシュークリーム」をプレゼントしてくれました。ありがとう、読むね。

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 最後は、この日来られなかった、徳島の千代から届いた紫のお花。
紫という色を選んでくれたことに、なんだか驚きと感動がありました。

 みんな、たくさんのプレゼントをありがとう。
たくさんの愛情を受け取った1日でした。

by bigcamellia814 | 2013-11-21 22:05 | TSUBAKIng Times

結局のところ、私たちが立ち上がるほか道がないのです!

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 11月9日に関西学院大学雇止め解雇事件報告会を開催しました。
その時に配布した資料に掲載した、わたしからのメッセージです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『結局のところ、
私たちが立ち上がるほか道がないのです!』

関西学院大学障がい学生支援コ-ディネ-タ-雇止め解雇事件被解雇者 大椿裕子


 約4年間に渡る労働争議を支えてくださったみなさんに、感謝の気持ちを込めて。


 非正規であることを理由に関西学院大学教職員組合への加入を認められなかった私は、大阪教育合同労働組合に出会うことによって、ようやく闘いのスタ-トラインに立つことが出来ました。労働組合に入ったからこそ、団体交渉という方法で大学側と直に自分の雇用について話すことが出来、自分の考え・要求をハッキリと伝えることが出来ました。その時の清々しさは、私を更にたくましくしてくれました。


 解雇された翌日、関西学院大学正門前で抗議行動を行いました。私のために、多くの労働組合員や友達が集まり、雨の中、抗議の声を上げてくれました。途中警察が来ましたが、彼らは私たちに何も出来ませんでした。民事不介入の原則により、警察は労働争議には介入出来ないのです。


 こういったひとつひとつの経験を通して、私は、憲法28条『勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する』の重みを体感していきました。改憲論者は、アメリカが作成したことを理由に、日本国憲法を変えなければいけないと言うけれど、そのアメリカの憲法には、労働者の権利を掲げた28条と同様の内容は掲げられていません。労働者の団結権を保障した28条を、私は誇りに思います。


 今、日本の労働者の労働組合加入率は2割を切っています。大阪では、橋下維新により激しい労働組合弾圧が続いています。「労働組合なんて何もしてくれない」と思っている労働者も多いでしょう。しかし、非正規労働者が、この差別的構造を打ち砕くためには、労働運動しかない、というのが4年間闘ってきた私の実感です。非正規労働者が、本気で怒り、立ち上がらない限りこの構造は続きます。38%をしめる非正規労働者が、ストライキに突入することをイメ-ジしてください。世界はそれを絶対に無視できない。


 あなたが、ひとりで闘う必要はありません。ひとりで闘わないために労働組合があるのです。私たちと一緒に立ちあがってください。私たちがともに生き延びる道は、そこにあります。

by bigcamellia814 | 2013-11-21 13:09 | 労働問題

2013年11月9日、関学事件報告会開催しました!(後編)

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 徳島大学教職員組合・山口裕之書記長の特別講演の後は、争議を支えてくれた方々からのリレートークも行われました。2010年から開催している、「なんで有期雇用なん!? 大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」実行委員会の方々や、甲南女子大を雇止め解雇になった大阪教育合同労組の組合員、そして大阪全労協青年部長からメッセージが送られました。

 大阪全労協青年部長・友延秀雄さんから、「勝つことよりも立ち上がることが大切。立ち上がる時は1人ではなく、みんなとともに」という力強いメッセージが伝えられました。この日の友延さん、キリっとしてて、カッコよかったわ。

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 この日会場では、聴覚に障害のある方、日本語が母語ではなく聞き取りが難しい方にも理解していただけるよう、パソコンテイクによる情報保障が行われました。関学での私の仕事は、障害のある学生への就学支援を行うことでした。耳の不自由な学生が、授業を理解できるように、ノートテイクやパソコンテイクをアレンジするのが主な仕事。そんな経緯もあり、今回の報告会も、出来る限りユニバーサルな場を作りたいと思い、パソコンテイクによる情報報償を行いました。

 また、子連れの参加者がゆったりと過ごせるように、子どもスペースも用意しました。同世代の友達は、子育て真っ最中。そんな友達にも、ぜひ聞いて欲しかった!段ボールでスペースを作り、布を敷いて、子どもたちがゴロゴロ出来る場が完成。子どもたちの歓声や泣き声を聞きながら、アットホームな雰囲気で報告会を行うことができました。通常、労働組合系の集会の参加者は年配の方々が中心。この日は様々な世代の人達が集まり、私としては理想的な場を生み出すことができました。

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 会場では、この日のために用意された、NO UNION NO RIGHTS Tシャツも販売され、参加者にも大変好評でした。「I HAVE NO EXPIRY DATE! 私には賞味期限はありません!」と「LOVE & SOLIDARITY 愛と連帯」と書かれた2種類のTシャツや缶バッジなどが販売されました。

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 最後に私から、感謝の言葉を伝えさせていただきました。感謝する人はたくさんいますが、その中でもとりわけ2人に、感謝の言葉とともに花束を捧げました。
 その1人は、元ルームメイトの葵。疲れた私においしいご飯を作ってくれ、身体をマッサージし、時に静かに見守り、時に私の代わりに怒ってくれた人です。傍らにいる人が、私に対して100%以上の信頼を置いてくれたいたことは、闘う上で大きな支えとなりました。

 そして、もう1人は、私の争議を支え続けてくれた山下恒生さん。私のために、立ち上がって怒鳴り込んでくれた男性は、彼以外、後にも先にもいません。
 初めて相談にのってもらった帰り際、「大椿さんの時には勝てないかも知れない、でも次の人の時には勝てるかも知れない。それが労働運動だから」 と言われ、その言葉に、バキューンと胸を打たれた私は、労働組合に入って闘いたいと思いました。私が泣き叫び、大暴れした時も、傍らにいて、具体的な方法で闘いを進めてきてくれた方です。この人なくして、私の争議はありませんでした。

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 会の最後、私は自分の思いを語りました。
「非正規であることを理由に関西学院大学教職員組合への加入を認められなかった私は、大阪教育合同労働組合に出会うことによって、ようやく闘いのスタートラインに立つことが出来た」

「団体交渉、正門前での抗議行動、これらひとつひとつの経験を通じて、私は憲法28条の重みを体感してきた。労働者の団結権を保障した憲法28条を、私は誇りに思う」

「非正規労働者が本気で怒り、立ち上がらない限り、このような使い勝手の良い雇用は絶対になくならない。ひとりで闘う必要はない。ひとりで闘わないために労働組合がある。私と一緒に立ち上がってください。私たちがともに生き延びる道は、そこにあります」

 私たちがともに生き延びる道。
「私の結婚式にも葬式にも来なくていいから、この報告会には来て欲しい」と伝えたのは、みんなとともに生き延びる道を探りたかったからです。私のことを知り、私を応援し続けてくれた友達たちに、そのことを確実に伝えたかったのです。
 
 報告会に足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
そして、長きにわたり、ご支援いただいた皆さに、
この場を借りて感謝の気持ちを伝えさえていただきます。
本当に、本当にありがとうございました。

 有期雇用を取り巻く状況は悪化の一途をたどっています。
ひどくなる一方です。
当事者が怒り、立ち上がらなければ、
こんなに使い勝手のいい雇用はなくなるわけがありません。
お願いです。私と一緒に立ち上がってください!
私はみんなで、この時代を生き延びたいです。


関西学院大学雇止め解雇事件被解雇者 
大阪教育合同労働組合副執行委員長 
大椿裕子

 

by bigcamellia814 | 2013-11-21 12:46 | 労働問題

2013年11月9日、関学事件報告会開催しました!(前編)

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 11月9日、無事に「関西学院大学障害学生支援コーディネーター雇止め解雇事件報告会」を開催することが出来ました。労働争議に勝利した人間が「勝利報告会」を行うことは当たり前ですが、労働争議に完敗した人間が、ココまで派手に報告会を開催することは滅多とありません。そんな報告会に集まってくれた方、総勢140名。北は北海道から、南は大分まで。今まで支えていただいた労働組合関係者はもちろん、「私の結婚式にも葬式にも来なくていいから、この報告会には来てほしい」という私の鬼気迫る言葉に乗せられ、全国から友達が集まってきてくれました。

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 2006年4月、私は、障害のある学生の支援コーディネーターとして、兵庫県西宮市にある関西学院大学に採用されました。しかし、上限4年の有期雇用(期限付き契約職員)を理由に2010年3月末に雇止め解雇になりました。「仕事が継続するのなら、同じ労働者を継続して雇えば良い。細切れ雇用にする必要はない」「他部署の期限付き契約職員は、契約期間終了後も嘱託職員に立場を変え継続雇用され、同じ仕事に従事している」などの思いから、解雇される1年前、2009年2月に労働組合に加入。雇止め解雇撤回、継続雇用を求め、6回に渡る団交を行いました。

 解雇後は、舞台を労働委員会に移し争議を続けてきましが、2011年5月、大阪府労委は全面棄却の命令を交付。再審査申立をした中労委からも、2012年11月、全面棄却の命令が交付されました。その後、関西学院大学と団交を再開したものの、関西学院大学には事件を解決する気が全くなく、さらに居直る姿勢をあきらかにしてきました。「自分たちは勝った」と思っているので、反省など全くありません。

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 2011年、再審査を申し立てた中労委での初回審査の日のことは忘れられません。中労委の労働者委員(一応、労働者の味方側/担当:菰田義憲氏(日本郵政グループ労働者共済生活共同組合理事長)←連合はこんな人間、労働者委員に推薦したらアカンやろっ!中労委もこんな人間、労働者委員にするなよっ!)に、開口一番「この手の事件は新幹線代の方がもったいない」と言われたのです。

 そして中労委命令の結果は、全面棄却。中労委の労働者委員までもが、「有期雇用に勝ち目なし。闘うだけ無駄」と思い、労働者に妥協を薦める現実を身をもって体験しました。激しい怒りを覚えながらも、「しかし、有期雇用労働者自身が本気で怒り、立ち上がる運動が育っていない現状がある以上、労使協調路線の連合出身者の活動家が、労働者側に妥協を迫るのも当然だ。妥協を許させない私たちの運動が、まだまだ不十分なのだ」と現実を受け止めることにしました。

 そして関学事件に固執するのではなく、有期雇用労働者の運動を育てていくことに自身のエネルギーを注ぐ方が建設的であると考え、一旦ここで自身の争議は終結させ、約4年に渡る関学事件の闘いの総括をする場を持つことにしました。


 この決断に至るまでの気持ちを、私は上手く人に語ることが出来ませんでした。それは、今も、です。人は、負けた人間にかける言葉をあまり持っていません。どんな言葉をかければ良いのか、戸惑うのは当然です。そして、どんな言葉をかけられても、こちらは腹が立つのです。(わがままは百も承知です)人前で、理性的なことは言える。活動の場にふさわしい、威勢のいいことも言える。けれども、整理出来ない気持ちを語ることは、支えてきてくれた誰かを傷つけそうで、今も上手く出来ないままです。でもそこは、自分で引き受け、整理し、時間がかかっても、自分なりの答えを見つけていくしかないと思い、一旦終わらせることからはじめようと思い至ったのです。

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 はじめに、関学事件の担当であった教育合同執行委員・山下恒生さん(大阪全労協議長)から、関学事件の概要と、「改正」労働契約法について説明がありました。現在の裁判所の水準では、有期雇用を理由とする雇止め解雇の撤回はなかなか難しいという現実に触れ、しかし、労働運動にはどんな可能性があるのか、関学事件の反省も交えながら分析しました。

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 続いて、「女にとって働くこと、闘うこと」と題し、ライターであり、働く女性の全国センター副代表である栗田隆子さんと私との、トークセッションが行われました。長く闘っていると、正直語ることに飽きてきます。そして、事件にまつわる問題は山のようにあるわけで、それをどのような切り口でどう伝えれば聞き手に届くのか、わからなくなってくるのです。そこで今回は、第三者の視点からインタビューしてもらうという形を取り、その役割を栗田隆子さんにお願いしました。

 栗田さんの上手い引き出し方のおかげで、非正規労働者の加入を認めない、未だ正規中心主義の関西学院大学教職員組合の実態や、大学現場における女性非正規労働者の多さと、そこを分断させるいやらしい構造等について、生々しく実体験を語ることができました。

 全ての労働者が契約期間終了後、等しく解雇されるのであれば、互いに不平等さを感じないかもしれないと同時に、労働者同士が団結もするのです。しかし、有期雇用は必ず継続雇用をされる者と、解雇される者を生み出す、とても恣意的なものなのです。終了後、栗田さんが、「そのことを知るだけでも重要だ」と繰り返しおっしゃっていました。

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 今回、特別講演として、徳島大学教職員労働組合の山口裕之書記長に、「非正規職員1000人無期雇用は、どうやって実現出来たのか!?」と題し話をしていただきました。今回、山口書記長をお呼びした経緯は、こちらをお読みください。
 
 徳島大学は、今年4月からの「改正」労働契約法施行直前に、非正規職員1000人の無期雇用を実現しました。阪大、早稲田などが、非常勤講師の上限5年雇止めを打ち出す中、この動きは画期的勝利でした。当初、徳島大学も阪大・早稲田と同様、非常勤講師を含む非正規教職員の上限5年雇止めを組合に通告してきました。しかし徳島大学教職員組合は、正規・非正規共に、教職員にアンケート調査を実施。その結果、約90%の教職員が「有期雇用職員の雇用期限は不都合」と回答しました。組合は、そのアンケート結果を持って大学との交渉に臨み、非正規1000人無期雇用を実現したのです。

 悪質な「改正」労働契約法対策に乗り出す大学が多い中で、徳島大学教職員組合のこの成果は、私たちに希望を与えてくる話でした。

(後編に続く)

by bigcamellia814 | 2013-11-21 11:45 | 労働問題