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風営法に触れないギリギリの商売

 先日、耳かき店店員の女性とその祖母が殺害された事件で、犯人に検察側から死刑が求刑された。

 このニュースを聞き、初めて「耳かき店」という存在を知った。耳鼻科ではなく、耳の掃除をしてくれる場所があることは知っていたけれど、私がイメージしていたのは、店員が白衣を着用しているような、もっと医療的もしくはエステティック的な雰囲気がする場所だったから、浴衣を着た女性が、畳の間で膝枕をして耳かきをするという「耳かき店」が提供するシチュエーションに、私は正直驚いた。

 と同時に、日本人って、こういう男性が抱く性的なファンタジーを、風営法に触れないギリギリのところで商売に結びつけるのがなんて上手いんだと複雑な気持ちで感心してしまった。大きな耳垢をゴッソリ、確実に取って貰いたいなら、健康保険使って耳鼻科に行った方が安いし確実。それをわざわざ、あのシチュエーションで行うということは、それ以外の目的が存在する。

 畳の間に浴衣姿の女性、そして膝枕で耳かきって、明らかにコスプレの一種だ。

 あれは何のCMだったかなぁ?
昔、縁側で、浴衣姿の女性が男性の耳かきをしているCMがあったように思う。
きっと、そういうシチュエーションに、とりわけ男性が魅了される何かがあるんだろう。
誰か、その心理を教えて頂けませんか。

by bigcamellia814 | 2010-10-29 11:34 | TSUBAKIng Times

「困り顔」が流行ってるって!?

 「葵、私なぁ、最近、梨花が雑誌の表紙でやってる、あの表情見るとムカツクんよー。なんて言うかなぁ、完全に依存しきった顔してて。『あたしを助けてぇ。』的な表情してんねん。なんなん、あの路線?」と1人ぶつくさ言っていたのが2、3日前のこと。

 今朝、出かける準備をしながらテレビを流していたら、なんとこの話題が。10代~20代をターゲットにした女性誌の表紙では、梨花を中心にこぞってこの表情。通称「困り顔」って言うんだって!そして、この困り顔が今!流行っています!とのこと。

 その番組に出ていたある作家は、単なる流行の表情、メイクというだけに留まらず、この不景気で、誰かに依存しなければ生きていけないという女性達の心理が反映されているのではないかと分析。若い女性達の保守化という要因は一理あるだろうけど、なんだろう、こっちまで伝染してくるあのpowerlessな感じ。

 しかし、しかしなぁー、かわいいかぁ、あれ?
私にとっては、うっとおしさ満載なんだけど。
見る度に、私、わなわなと不愉快になるぅ。

 しばらく続くんでしょうか、このてのブーム・・・

 勘弁して・・・
そのpowerlessな感じを蔓延させないでぇ。

      つばき

by bigcamellia814 | 2010-10-29 10:31 | TSUBAKIng Times

BRASIL ~パンデイロのリズムが夜空に響く~

 夜7時を回った頃、白いカポエイラの道着に着替えた村の子ども達が彼の道場に集まってくる。見上げるとそこは星空。野外の道場は数個の裸電球と月の灯りだけが頼りだ。

 レッスンを始めようにも、子ども達は私の側から離れない。
「ポルトガル語わからないの。」と伝えてはみるが、
そんなことはお構いなしに次々と私を質問攻めにする。

 多くは学童期の子ども達だが、下は3歳位の子どもも。柔軟体操の後、技をひとつひとつ練習していく。小さな子ども達が、彼を真似て一著前にハイキックを決めようとする姿はたまらなく愛らしい。最後に、彼が叩くパンデイロ(ブラジルのタンバリン)のリズムに合わせ、皆で歌いながらホーダの中に入れ替わり立ち替わり入り、技の駆け引きが繰り広げられた。

 サルバドールを立ち去る前夜、再び彼に会った。
1つだけお願いがあると言われ、
『パンデイロを買って欲しい』と懇願された。

 そう言えば、彼のパンデイロは中央が無残にへしゃげていた。
50R(約2500円)のパンデイロは日銭で暮らす彼には高額だ。

 あぁ、何度経験してもこんな状況に私は不慣れだ。
現実は、私達の間にある格差を遠慮なく突きつける。

 別れ際、バス停で黙って50Rを彼に差し出した。

 もしかしたら、こういうことは得意な人なのかもしれない。
でもあんな風に、「これ以上の幸運はない。」とでも言うように、
神に祈るような表情で天を見上げ、
ため息が漏れるような声で「ありがとう。」と言われたら、
「これでいいのかも。」と思えてきた。

 彼が、ホントはどんな人なのか、私にはわからない。
しかし、村の中を彼が歩くと、子ども達が彼の名を呼び追いかけてくる。
子どもには、その大人が安心できる大人かどうか、
信頼に足る大人であるかどうか、見極める嗅覚があると思う。
私はあの村の子ども達の嗅覚を信頼しようと思っている。

 今日もあの村に、
パンデイロのリズムと子ども達の歌声や笑い声が響いていたらいいな。

   つばき

by bigcamellia814 | 2010-10-27 15:27 | viaje(旅)

BRASIL ~カポエイラの街、サルバドールで~

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 ブラジルの北東部に位置するバイーア州サルバドールという街を訪れた。世界遺産に指定されているこの街は、人口の80%を黒人が占めるアフロブラジリアンの文化が色濃い街だ。黒人奴隷達が編み出したダンスに見せかけた格闘技「カポエイラ」の発祥地でもある。

 観光向けの市場・メルカドモデーロの一角で、カポエイラの演舞を行い日銭を稼ぐ21歳の青年と仲良くなった。彼の跳躍力は群を抜いており、高く蹴り上げられた足は弧を描いて勢いよく振り落とされ、自由自在にしなる体は鍛え上げられた筋肉を更に美しく見せる。

 「家で村の子ども達にカポエイラを教えているから見に来る?」と誘われ彼の村を訪れた。数年前まで雨が降るとすぐに水没していたという海沿いの村だった。

 イタリアでカポエイラを教えている父が建てたという家は、ブロックで仕切られただけの単純な構造。中央にホーダ(カポエイラをする円)が描かれた道場の方が家よりも広い。

 ひとつだけ裸電球が灯った薄暗い彼の部屋を覗いて驚いた。薄いマットが敷かれたベッドがひとつ。家具はそれだけ。きっと、彼の持ち物は私の45Lサイズのバッグパックに全て収まるだろう。

 この瞬間、旅とはただ楽しいだけでなく、埋めがたい格差を目の当たりにし、切なさらや罪悪感やら複雑な感情に突如出くわし、立ち竦むことでもあったことを思い出した。

 あぁ、忘れてた。この現実。
 
 あまりにも無防備だった自分を小さくなじり、
そして言葉もなく、裸電球の下、この薄いベッドに横たわる彼の姿を想像した。

       つばき

by bigcamellia814 | 2010-10-27 15:03 | viaje(旅)

冬の地下道

昨日から急に肌寒くなってきちゃった。
北海道には初雪が降ったそう。

今年の夏は異常な暑さで、
それがついこの間まで後を引いていたと思ったら、
急にこの寒さ。

ちゃんと冬に向かうことを忘れてなかったみたい。

朝起きて、窓を開け、空気の冷たさを確認する。
冬物のジャケットはまだしまい込んだままだし、
今日はひとまず、大きめのストールで肩をぐるぐる包み込むように巻いて、
ひんやり冷えた街に踏み出した。

駅まで7分。
地下に潜るその階段をとっとっとっと下るたびに、
空気が少しずつ温かみをおびてくる。

地下道に辿りつくと、空気が急に丸くなった。
冷え切った体を熱い湯船に沈ませた時のように、
体がじっくりと弛緩していく。

ぽあ~ん

外気から逃れ、
潜り込んだ冬場の地下道の温かさ。

これスキだったわ、わたし。

助けてもらったような気持ちになって、
誰とはなしに、「ありがとう。」

さぁ、冬がやってくるのね・・・

by bigcamellia814 | 2010-10-27 14:40 | TSUBAKIng Times

チャイがオイシイ季節になりましたねぇ・・・

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 葵が作ったチャイにありつけない時は、ここのカフェを訪れます。mahisa

 ずいぶん長いこと、この場所で過ごす居心地の良さから遠ざかっていたような。「Cafeで本を読む」という行為をわざわざやりたくなる時ってあるでしょ?そんな感じで訪れた、久々のmahisa。地下にあるこのCafeは、携帯の電波も不安定で、邪魔が入ることもないからちょうどいい。

 今日の本は、友人から借りたコンドルズの近藤良平さんの本。
『近藤良平という生き方』
この人、子どもの時、南米で過ごしたのかぁ・・・
コンドルズの舞台を観たいと思いつつ、いつもタイミングが合わない。
来年はきっと。
そう言えば、今は疎遠になったカメラマンの友人が、昨年コンドルズの写真を撮っていた。見てみたかったなぁ。

 そんなこんなで既に夕方。家路に向かう時間だ。
う~ん、そろそろ葵に「チャイがオイシイ季節になりましたねぇー。」とねだってみましょうか。

      つばき

 

by bigcamellia814 | 2010-10-24 18:41 | my favorite

恋に堕ちた・・・ ~KAPITALの縮絨マフラー~

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 もしもこれから先、私と一緒に暮らす人や、それに伴って経済や居住空間を分かち合う人がいたとしたら、どうか私がKAPITALのマフラーを毎年毎年買い続けることだけは何も言わないでください。

 「1枚あったら十分じゃない?」
「毎年、毎年買う必要なんかないじゃん!」
などと耳元で囁かないように。
そんな忠告、私にはなから無駄なのよ。
時々貸してあげるから、お願いです、そんな忠告諦めてください・・・
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 3年ほど前に出会ったKAPITALの縮絨マフラー。
この時期になると今年のコレクションが店内を彩ります。

 私の手元には既に4枚のマフラー。
最初に買ったのは金魚柄。これはもう衝撃的な出会いでした。
そんな出会いが毎年、毎年。
今年はどんなデザインのマフラーにお目にかかれるのかと、
楽しみで仕方ない。
これから先も毎年毎年増えていくのかなぁ?と考えて、
「そのうち、しまうスペースがなくなる。」とハタと気づくのだが、
やっぱり、毎年の様に仕上がってきたマフラーの素晴らしさに衝撃を受け、ため息が出るほどステキ過ぎて、「今年も1枚」と手が伸びるのです。
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 マフラーと言うよりはストール。
幅広で長めだから、いろんなアレンジが楽しめる。
ウール100%の縮絨マフラーをちょっと首に巻くだけで、本当にあったかい。
とっても実用的。
そして、ドキドキする様な鮮やかな色使い。
ポップなデザインもあれば、紅型やアイヌ紋様などのデザインも。
年齢を問わず、自分に似合うひとつを見つけることが出来るKAPITALの縮絨マフラー。
私、本気で愛しています!

 このマフラーが仕上がるまでの過程には、様々な職人さん達の知恵と技術と愛情が集約されています。巻いた瞬間、それを実感してしまう、素晴らしい作品たち。

 みんなもきっと恋に堕ちると思う。

           つばき

  

by bigcamellia814 | 2010-10-24 17:38 | my favorite