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Last Game

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 ヴィッセル神戸の選手だったKING KAZUこと三浦知良選手の移籍が決まった。彼の次なるフィールドは横浜FC。

 7月26日に行なわれた親善試合、ヴィッセル神戸VSボルトン・ワンダラーズFC(イングランド、プレミアリーグ)の試合が、KAZUがヴィッセル神戸のFWとして出場する最後の試合になった。

 障害者とその介助者は無料観戦出来るシステムを持つヴィッセル神戸。事前に予約を入れておけば、毎回無料で観戦出来る。と言う訳で、私達は一度もお金を払ってサッカー観戦をした事がありませーん!タダで見えるって言うのに、カズのLast Gameを見逃す訳にはいきません!早速予約を入れて、いざ神戸総合運動公園ユニバー記念競技場へ。

 仕事で遅くなった私が競技場に着いた頃に、既に試合はスタート。サポーターはカズの名前を連呼。いつもよりも数段激しい声援。「ゴールを決めて、あのダンスを見せてくれ!」そんな思いが競技場に溢れていた。そしてこちらにも伝わってくる、「今夜はカズにゴールを決めさせるぞ!」というチームの一体感。ゴール前で慎重になりすぎるヴィッセル神戸も、今日は責めに出ているのがわかる。後半初め、ヴィッセル神戸初ゴールを決める!椿!初めて見ました、ヴィッセル神戸がゴールを決めたとこ!残念ながらゴールを決めたのはカズではなかったけれど、今まで一度もヴィッセル神戸がゴールを決めたとこ見た事なかった私は、もう、それだけで大満足!(なんせ、弱小チームですから。)結局、結果は引き分け。あぁ、でも完敗じゃなくて良かった!

 そして試合終了後、横浜FCに移籍するカズのセレモニーが行なわれた。グランドに立ち「4年半、ヴィッセルで戦った事が誇りです。僕のサッカー人生はまだまだ続くと思います。」と前を向くカズ。そして「大好きな神戸、ありがとう!」と締めくくった。(カズの神戸への愛の深さがわかります。→こちらをご覧あれ!)多くの報道陣に囲まれながら、ヴィッセル神戸の訪問授業で訪れた和田岬小学校の子ども達が書いたメッセージフラッグを肩にかけ、サポーターに手を振りながら、グランドを一周したカズ。「なんか、いいモノ見ちゃったね・・・」と顔を見合わせてしんみりした気持ちになった私達。

 38歳のカズ。彼のサッカー人生はどこまで続くんだろう?どんな弱小チームでも、J2でも、必要とされる場所で、与えられた場所で、戦い続ける事に執着する彼の身体の中に流れているものは何だろう?もし私が、スポーツ雑誌「Number」の記者だったら、取材してみたいスポーツ選手の一人だ。

 あらたな場所での活躍を期待しています、KING KAZU!

余談:この日戦ったボルトン・ワンダラーズFCのキャプテン、ナイジェリア出身の『ジェイジェイ・オコチャ』は、私と生年月日が全く同じ。同じ日に、ナイジェリアで生れ落ちた彼の人生はどんなものだったのか?と、椿!感慨深い気持ちに。葵がしきりに「ジェイジェイ・オコチャって、じゃんじゃん横丁みたいな名前!」と言って大笑い。大阪は新世界、通天閣側のじゃんじゃん横丁だい!

                    つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-31 23:13 | TSUBAKIng Times

たまには引き出しを開けて風通しよく

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 夏と言えばやっぱりキャンプ!椿と葵も、今週末、淡路島で行なわれた、障害者と健常者が集う一泊二日のキャンプに参加してきた。キャンプと言っても、別にテントを張る訳ではなく小学校の体育館で雑魚寝、ついでに私達裏方だったので、海水浴も、砂浜でのスイカ割りも、キャンプファイヤーも、あらたな恋の芽生えも、「夏の思い出」になる様な体験は何一つせず、調理室にこもり、頭にタオルを巻き、喉が渇いた参加者の為に大鍋で麦茶を沸かし、200人分のカレーとサラダを作り、時々摘み食いして、翌日は5時半起きで200人分のサンドイッチを用意し、ひたすら調理して、調理して、調理して終わったキャンプだった。唯一、印象に残ったのは、夜間ライトアップされた明石海峡大橋がキレイだった事か・・・

 朝食の時、参加者の一人である高校3年生の男性介護者と話をした。彼は、学業の傍ら、放課後や休日を使いヘルパーとして働いている。来年春に高校卒業を控えている彼の今後の進路は、福祉系大学への進学。

 大学時代「社会福祉」を専攻していた私は彼に、「今は障害者との関わりが多いと思うし、福祉系の大学に進学すれば、尚更そういう機会が増えると思うけれど、障害者福祉だけに留まらず、色んなモノを見て、色んな人と出会って、色んな体験をした方がいいよ。」と伝えた。それは、ソーシャルワーカーこそ、「幅広い人権感覚」と「国際感覚」と「あらゆる世界とのつながり」が必要だと確信しているからだ。

 私は、地域で生活する在宅の障害者を支援する仕事をしている。多くの場合、外に出て活動する機会も少なく、限られた世界の中で生きる事を強いられてきた彼ら。今回のキャンプも、そんな彼らが外に出て、同じ様に障害を持つ人々と出会い交流する機会をという目的で始まった。障害者に限らず、社会的弱者とされる人々は、社会と隔絶された場所に置かれがちだ。その人と社会との溝に、架け橋をかけるのがソーシャルワーカーの重要な仕事のひとつ。そこでソーシャルワーカーに求められる資質が、「あやゆる世界とのつながり」。どれだけ多種多様な引き出しを持っているか、つまり、多面的な視点で物事を見、様々な情報の中から、その人にあった可能性を伝えていく。「こんな事も出来るよ、あんな事だって実現可能だよ。」って感じに。隔絶された歴史の中で、取り込んできた彼らの無力感に、可能性を伝える事で向き合っていく。そうするには、ワーカー自身に様々な経験が必要だ。そんな風に私は考える。

 しかしまぁ、そんな事エラそうに18歳の少年に語ったものの、最近の私の生活は、日々の慌しさに追われ、せっかく増やした引き出しも、風通しが悪いから、虫に喰われつつあるではないか・・・

 様々な事へ向かう私の好奇心を手放さない。そしてフットワークは軽く、自分の中の風通しは良好に!とりあえず、キャンプで疲れた身体を癒すため、ゆっくりお風呂に入った後、窓を全開にしてヨガをした日曜日の昼下がり。

                      つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-31 16:53 | TSUBAKIng Times

男運

 久々にドップリ落ち込んだ。その理由は男の事。たまには、こんな事で悩んだりする事もある。

 自慢ではないが、この私!男運がないのだよ。言寄る男(傾向として、1・友達が一人もいなさそうな精神的に病んでいる青年系、2・有色の外国人、3・ホームレスをはじめとする労働者階級のオジさん)のラブコールにはイマイチその気になりきれず、一瞬盛り上がってもお互いに継続せず、「とりあえず付き合ってみる」という事が面倒臭くて出来なくて、恋に堕ちれば情熱的で一途だが、男どもは「彼女」にするには腰が引けるようで、ダラダラと都合の良い付き合いが何年も続き、ないがしろにされても、なぜかそこだけ忍耐力があり、結局「ひとりでも生きていけそう!」と言われ、誰かのもとへ。

 「君を絶対に幸せにする。」という男の口説き文句に、ついて行く女は多いが、女の私が「私と一緒に生きたら、あなたの人生10倍楽しくしてあげる!」と口説いても、ついて来る男はいない!なぜだ?

 昔、激しく僻みがましいゲイの友人が、「椿は親にも愛されて育って、自分の事が大好きで、好きな事をやって生きてきて、イイ友達にも恵まれて、それでイイ男までいたんじゃ世の中不平等だわ!男運悪い位でちょうどいいのよ!」と毒舌を吐かれた事がある。彼は、そのどれも、男運すらも手にしていない人だった。まぁ、確かに・・・世の中、思う様に全てが手中におさまる訳ではない。

 落ち込んでいた私に、カンボジアの友人からメール。『男運はどうであれ、出会い運は星の数ほどあるワタシタチ。数打ち当たるってことでもないけどさ、人とのつながりが多い分、いろんなセイフティネットはあるものね。』その通り!こいつがダメでも次がある!

 男の事で落ち込んだ夜は、毒舌を吐くゲイ友や、自称「オカマ」の友人や、とりとめのない感情を受け止めてくれる長い付き合いの女友達と話すに限る。笑い飛ばす元気をくれる私の愛すべき人達。ひとりじゃないと実感するこの瞬間。

 これだけ、素敵な友人に恵まれてちゃ、男運が少々悪くてもしょうがないか?いやいや、諦めません、見つけるまでは!風水でもなんでもやって、運気上げるわよ!幻想と笑われようと何が悪い?「運命の人」とやら、出会えるモンなら出会ってみたい!三十路を越えた椿の足掻き!

                  つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-29 22:33 | TSUBAKIng Times

地蔵盆

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 神戸には未だに『地蔵盆』という風習が人々の生活に根づいている。

 8月23、24日は地蔵盆。この日、街角のお地蔵さんの頭上には提灯が飾られ、紅白の幕が敷かれ、花や食べ物が備えられ、きれいに奉られる。夕方になると、片手に大きなナイロン袋や紙袋を提げた子ども達が連れ立って街の中を駆けていく。お地蔵さんのある場所を回り、線香とお賽銭をあげ、きちんと手を合わす事が出来たら、そのご褒美として、大人からお菓子やジュースをもらう事が出来る。子ども達は、お菓子欲しさに色んな場所にあるお地蔵さんに御参りする。これを『地蔵盆めぐり』という。この街に住む子ども達にとって、終わりかけの夏の一大行事だ。

 在宅で暮らす障害児の夏休み中の預かりを仕事として行なっているが、地蔵盆のこの日、私は彼らとのお泊り会に参加していた。親と離れてのお泊り会だ。不安になるのは手放す親の方で、子ども達は案外逞しい。
 夕食を終えた子ども達に大きなナイロン袋を渡し、『地蔵盆』と書かれた提灯の灯りを目指して、街に繰り出した。

 とりわけ長田は、この風習を重んじる地域だそうだ。人伝に聞いた話なので真実かどうか定かではないが、被差別部落のある地域は、『地蔵盆』を盛大に行なうそうだ。確かに長田にも被差別部落と呼ばれる地域はある。『差別』と『信仰』。地蔵盆には、その事を考える糸口が隠れている風習なのかもしれない。

 私が生まれた町には『地蔵盆』という風習はない。同じ日本でも、異文化が溢れている。

                      つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-26 23:59 | 長田そぞろ歩き

浮世を離れ着物姿で歌舞伎観劇Ⅱ~十八代目中村勘三郎襲名披露抱腹絶倒!~

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 この日、私達は夜の部を拝見。演目は3つ。『宮島のだんまり』『大津絵道成寺』そして最後が『野田版 研辰の討たれ』。野田秀樹さんが脚本・演出を手がけた舞台だ。~元は刀の研屋である守山辰次(研辰)は、刀を研いだ縁で殿様に取り入って侍になったものの、武芸は全くダメ!家中の侍に打ちのめされたため、仕返しを企てるが、その仕返しがあまりにうまく行き過ぎて家老は死んでしまい、研辰は家老の息子二人に追われる身となる。諸国を逃げ回る研辰の運命はいかに!?~
まぁそんなお話。諸国を逃げ回る情けない研辰を演じるのが中村勘三郎さん。この研辰、とにかくお調子者の男。それを演じる勘三郎さんの動きの愛くるしいこと愛くるしいこと。私は初めて彼の舞台を見て以来ずっと、彼の演技を「愛くるしい」と表現してきた。特に、こんなお調子者の役を演じる時の彼は、人間臭くて、憎めなくて、ほっとけない愛くるしさを感じさせる演技をする。思わず「かわいいぃー!」と声に出して抱きしめたくなる程だ。

 舞台を見ながら、数年前に亡くなった祖母の事を思い出した。彼女は、喜劇役者の故藤山寛美さん(女優・藤山直美さんの父)の芝居が大好きだった。当時私は本当に小さかったけれど、日曜の昼下がり、テレビで放映される藤山寛美さんの舞台を欠かさず見ていた祖母の表情を、今でもよく覚えている。鼻水を垂らし、間の抜けた喋り方をする丁稚奉公の男を演じる寛美さん。その姿をおぼろげながらだが記憶している。寛美さんが亡くなった時、祖母はもちろん、私の父や母も非常に残念がっていた。「寛美の芝居は面白かったのにのぉー。」そう言った父の姿が私の記憶の中に残っている。お調子者の研辰を演じる勘三郎さんに、私は寛美さんに感じたのと同じ様な匂いを感じた。寛美さんが人々に愛されてきた、その愛され方と同じ匂いを感じたのだと思う。「勘三郎の芝居は面白かったのぉー。」とびっきりの親しみを込めて、人々にそう言われ語り継がれる役者の一人になると私は思う。

 歌舞伎と言うと「難しい」「理解出来ない」という先入観があるかもしれないが、彼が作る舞台は違う。イヤフォンガイド(演目の背景や、役者が話している内容を分かりやすい言葉で説明してくれる。劇場で借りる事が出来る。)なしでも理解出来る言葉を使い、現代的な要素も充分に盛り込まれた舞台を見せる。長い歴史を持つ歌舞伎は、その時代、その時代で、様々な芝居が生まれてきた。古典を演じるのも大事だが、自分達の時代の歌舞伎を作らなくてならない、そう語る勘三郎さんの舞台は挑戦的で、斬新で、抱腹絶倒!構えなくても大丈夫!歌舞伎を見るのが初めての人でも楽しめます。まずは、シネマ歌舞伎でウォーミングアップしてみては?勘三郎さんが作る舞台の面白さを、映画館にて手頃な値段で楽しめます。そこで「面白い!」と感じた人は、今度は是非劇場に!舞台の上で走り回り、転げ回る勘三郎さんの愛くるしく、時に色っぽい姿を生で見てください。愛さずにはいられません!

                   つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-23 02:05 | TSUBAKIng Times

浮世を離れ着物姿で歌舞伎観劇Ⅰ~十八代目中村勘三郎襲名披露抱腹絶倒!~

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 好きな役者は?と聞かれると、この10年来迷わず『竹中直人』(彼の深い声色と、パンツの丈が短めの派手な細身のスーツがよく似合っている所がスキ。)と答えて来た私だが、最近そこに歌舞伎役者『中村勘三郎』が加わった。

 彼の舞台を初めて見たのは2000年の7月。襲名以前の中村勘九郎だった頃の話だ。大阪は心斎橋にある松竹座で、幕見(=一幕見席。歌舞伎は昼の部と夜の部に別れ、それぞれ3つ~4つの演目が用意されているが、その内一幕だけ見れると言うチケット。劇場にて当日販売のみ。価格は1000円~2000円前後。手頃な値段なので、歌舞伎初体験を試みる人には、もってこいのシステム。)のチケットを購入し、『浮かれ心中』という舞台を見たのが初めてだった。それ以前にも歌舞伎を観た事はあったが、初めて歌舞伎をオモシロイ!と体全体で感じたのがこの舞台。脚本は井上ひさし、遊び心に溢れた数々の演出、そして勘九郎さんの愛くるしい動きに私は魅了され、その面白さに心底感動した。そして、昨年10月、NY公演の凱旋公演として松竹座で上演された『夏祭浪花鑑』を見て、私は歌舞伎を観て初めて泣いた。数々の困難を乗り越えNYで上演されたその作品から、新しい世界を生み出す底なしのアイディアと、無邪気な遊び心と、舞台に立つ役者一人一人の情熱を否が応にも感じさせられ、圧倒されて涙が出た。

 そんな彼の舞台を再び観に松竹座へ。中村勘九郎改め十八代目中村勘三郎を襲名した彼の襲名披露公演のチケットはすぐにSOLD OUT!幸い歌舞伎役者のお弟子さんをしている友人に、事前にチケットを押さえて貰っていた私達は、この舞台を見逃さずにすんだ。

 歌舞伎の楽しみ方は様々あるが、そのひとつが着物を着ての観劇。劇場には、着物姿で歌舞伎を楽しむ女性達の姿が目に付く。そこに非日常の空気が流れている事を感じる瞬間だ。非日常の空間に身を置く時、着物を身にまとう事で、さらに浮世と隔絶された世界を楽しむ事が出来る。この日の為に私は、浴衣と帯、帯締めに髪飾りを買い揃え、葵と共に浴衣を着物風に着こなして、いざ松竹座へ。背筋も伸び、歩き方も歩幅も変わる。こんな風にオシャレをして劇場に向かうのも、歌舞伎ならではの楽しみ方だ。  続く

by bigcamellia814 | 2005-07-23 00:44 | TSUBAKIng Times

チェレファミ久々に集結!ィ横山剣に抱かれた私達♪


a0038862_2321830.jpg 葵との共同生活は、今回で2度目になる。私がフィリピンに移住する前の数ヶ月、私と葵、そして親友のアカリは一軒家で共同生活を送った。当時大学に勤務していた私は、研究年期で母国に帰るハンガリー人の教授から、家の管理と猫(名前は『いっぴき』、猫のくせに「グッグッ・・・」としか鳴けず。)の世話を仰せつかり、その家にタダで住む事になった。しかし、一軒家だったその家は一人で住むには持て余す広さ。私は、葵とアカリを誘い、3人+いっぴきの共同生活が始まった。

 大学進学のため18歳で親元を離れ2年間の寮生活、その後数年間はアパートで一人暮らし。2年間の寮生活は、楽しかったけれど決して心休まる空間ではなく、「共同生活はもうこりごり。」そう思って寮を出た。借りたアパートで迎えた初めての夜。賑やかな声のひとつも聞こえて来ない殺風景な部屋で、不覚にも寂しさを感じたのもつかの間、翌朝目が覚めて、「こんなに熟睡出来たのは何年振りだろう。」と感じた瞬間は忘れられない。初めてそこで、自分が無理をして来た事に気付いた。

 そんなほとぼりも冷めた頃に始まった椿、葵、アカリ+いっぴきの共同生活!お互いのプライベートを守る、ビジネスライクなルームシェアと言う考えもあるが、私達が選択したのは「お互いの人生に関わりあう!」と言う方向性。私達は、互いの気持ちを聞き合う時間を意識的に持った。人生の殆ど全てを自分の思う様に生きて来た私、施設生活の中で自分の主張を奪われ、人の様子を伺い、人に頼ってはいけないと頑張る事が身についてしまった障害者の葵、そして優等生的に生きて来たアカリ。それぞれの過去を知り、現在の感情を共有し、未来を描き応援するために、互いの気持ちを聞き合うという方法は実に効果的だった。そうやって過ごしてきた日々は、楽しくて、面白くて、笑いと涙が絶えなくて、互いに対する愛情と信頼を直球で感じれる幸せな時間だった。

 そんな3人が久々に大阪で集結!通称チェレファミ(ハンガリー人の教授の名前の一部とファミリーを併せた造語)!会った瞬間から、あの美しい時間が動き出す。

 その日、待ちに待ったCRAZY KEN BANDの横山剣さんとの握手会を控えていた私は、葵とアカリと共に心斎橋のタワーレコードへ。整理券を持っているのは私だけだったので2人には外で待っていてもらう予定だったが、「あわよくば剣さんを見れないか?」と企む葵を引き連れてとりあえず店内に入ると、親切な店員の計らいで、葵と、急遽葵の介助者に変身したアカリも握手会に参加出来る事になった!(新譜も買ってなけりゃ、整理券も持ってないくせに!)その上、葵が車椅子に乗っているのを配慮して、「先に中に入って待っていて下さい。」と店員に薦められ、一番乗りでいいポジションをget!いよいよ剣さんが登場してくると、なぜか特設ステージを降り、葵にだけ近づいて来た剣さん。「何で葵だけながぁー!(土佐弁)」と叫ぶアカリ、「あんただけ何で!」と競争心を露にする椿!剣さんも障害者には露骨に優しい所を見せるかぁ!しかしどこまでも控えめな葵サマ、こんな時でも「まずは椿に」と剣さんを促す。この日、握手だけにとどまらず、剣さんとハグまで出来た私達は、3人揃って剣さんの厚い胸板に抱かれたのだ!カッコ良かったぁー、ィヨコハマ、ィヨコスカ、ィ横山剣!

 正直、大好きな剣さんを至近距離で感じられると言うだけで、かなり緊張していた私。(それ位好きなんです!)葵とアカリが居てくれたお陰で、一人でドキドキしないですんだ。そして、こんな楽しい事を、私の大好きな家族、葵とアカリと共に分かち合えた事が、この日の何よりの幸せ。二人と居ると幸せが3倍になる!いや、それ以上かも!?

                    つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-21 23:44 | TSUBAKIng Times

旅の恩は旅人に返せ!

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 『旅』と言うのは、そこで偶然に出会った人々によって彩られていく。その出会いはほんの一瞬の交わりに過ぎず、この先、その人と再び出会う事は皆無に等しい。しかし、その時、その人と過ごした風景は、「観るべきモノ」とされる「観光スポット」よりも、はるかに記憶に残り続ける。 バックパックを背負って一人で何ヶ月も旅をしていた頃を思う時、私は一人で旅をしている様でいて、多くの人々の出会いや、その人達の親切によって、旅が導かれていったのだと謙虚な気持ちになる。そこに「予測のつかない出会い」-それは人との出会いだったり、忘れられない風景だったり、心を突き動かされる何かだったりーがあるから、旅はやめられない。

 数日前、JR三宮駅で友人と待ち合わせをしていた私の目の前を、ガイドブック片手に何かを探している様子の、ひとりの外国人男性が通り過ぎた。彼の長いドレッドヘアが実に印象的だった。見つけられなかったのか、もう一度私の前を通った時、声をかけた。日頃から、駅等で困っている外国人を見かけたら、こちらから声をかける様に心がけている。「旅の恩は旅人に返せ!」ー旅をした経験から、道に迷う不安、知らない土地で初めて電車に乗る不安が分かるからだ。しかも、英語を話せる人が少ない日本で、彼らが情報を得られる環境は限られている。その彼、観光案内所を探しているとの事。その場所まで案内し、「何か困った事があれば、いつでも電話を。」と私の電話番号を渡して別れた。翌日、彼から電話を貰って、私は神戸のいくつかの場所を案内した。私も旅をしていた時、こうやって案内を買って出てくれた親切な人に恵まれたからだ。(注:もちろん様々な下心があって近づいてくる人もいます。)

 ドレッドヘアのその彼はフランス人。ワインで有名なボルドーからやって来た。両親のルーツはフランス領のカリブ海に浮かぶ島なので、一見すると、彼の容姿もカリビアンの様に見える。2ヵ月の予定で日本とオーストラリアを旅する予定だそうだ。亡くなった父の仕事がヴォーグのカメラマンだったというのが、フランスっぽいよね。

 今度又、彼に会う事はあるだろうか?フランスのボルドーからやって来たドレッドヘアの男性と、神戸に住む私。その出会いに脈略などない。脈略のない者同士が、偶然にも出会い、ある時間と空間を共有しあう。そこから関係が継続するかもしれないし、その一時だけかもしれない。どちらにしても、偶然に出会った者同士が、いい時間を共有出来たという事実だけで、私は充分心が満たされる。旅する人は、自分の生きる場所に帰っていく。そこで生活しながら、遠くに住む、偶然に出会った人達に思いを馳せる時間が私は好きだ。

                   つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-20 23:54 | viaje(旅)

2005年7月14日(木)

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 今夜、私達の食卓を彩った食事たち。

料理人:サトシくん、トキコ、葵

食べた人:サトシくん、トキコ、葵、食べるだけ椿

お品書き:★ブルサントースト(フレッシュチーズガーリック&ハーブ味のブルサンアイユ使用)
      ★生ハムとサーモンのサラダ 青じそドレッシング風味
      ★アスパラベーコン
      ★チーズと青じそをはさんだチキンのハーブ・パン粉焼き 

 愛媛から来たサトシくんが『ブルサントースト』と『生ハムとサーモン』のサラダを、『アスパラベーコン』はトキコが、私の大好物「チーズと青じそをはさんだチキンのハーブ・パン粉焼き』は葵が作りました。食べるだけ椿ちゃん。男性が、台所で張り切ってる姿って微笑ましいよね。今夜もたらふく食べました。あぁー、美味しかった!

by bigcamellia814 | 2005-07-14 22:51 | 夕餉の彩り~我が家のごはん~

忘れないでいたいコト

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地図:
壁に世界地図を貼ること。
あなたのペンフレンドが住んでいる国に旗をさすこと。
さした旗の数がどれだけ増えたか確かめるために、
毎月あなたの地図の写真を撮って、記録に残すこと。
yoko ono ~PEACE EVENT for John Lennon

この部屋に引越して割とすぐに、この世界地図を買った。
殺風景な台所の白い壁に貼った、この大きな世界地図。
住んだ国、訪れた国、訪れた事はないけれど友達が住んでいる国に、
赤い画鋲で印を付けている。

忘れないはずだったのに、忘れていく感覚。
忘れないはずだったのに、遠い出来事になりつつある、あの国の事。
忘れたくないはずだったのに、思い出す事も忘れる、色んな国で出会った人々の事。

いつも世界を感じていたいから、この世界地図を貼ったのに、
慌しい毎日に追われ、
赤い印が付いた場所を眺め、その場所の風景や、そこに生きる人を思う時間もなくなった。

もう一度、思い出そう。
バックパックひとつで、色んな国を旅した、あの時の私のたくましさを。
そこで出会った出来事と、忘れられない人達の事を。

                       つばき

by bigcamellia814 | 2005-07-14 00:46 | viaje(旅)