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4/25「ふぇみん」掲載 『労働者の有期雇用に反対する 私たちに「賞味期限」はない』

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 4月25日号の『つながる ひろがる フェミジャーナル ふぇみん』の一面に、
『労働者の有期雇用に反対する 私たちに「賞味期限」はない』と題して、
私のインタビュー記事が掲載されました。コチラから、さわりだけ読むことが出来ます。

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 記事を書いてくださったのは、ライターの社納葉子さんです。
社納さんは、昨年11月に行った関学事件報告会にも足を運んでくださいました。
数時間のインタビューだけでなく、
報告会やブログ等で私が発信している言葉を丁寧に追ってくださり、
その一連の取材が、今回の記事に反映されていると感じられる構成でした。

 有期雇用が、労働者同士を、そして非正規労働者の女性たちを、
分断させることに巧みに利用される背景を書いてくださっている部分は、
「ふぇみん」らしい視点です。

 私は特に女たちにこそ、労働運動を使い倒してほしい、
憲法28条に掲げられた労働三権を自分のものにして欲しい、
「女子力」って言うのは、
「男ウケすることではなく、いざって時に団結する力や」と思っているので、
日頃から女性たちを意識して労働運動のことを伝えていきたいと思っています。
だから、こんな「女推し」の記事を書いて頂いた社納さんには心から感謝しています。

 安倍政権の労働法制改悪は、
今まで労働運動やって来た先輩たちでも、
経験したことのないような事態なんじゃないだろうか。

 誰かが自分の代わりに、社会を変えてくれることはない。
特に安倍政権が打ち出す悪法の数々は、
一部の人たちにとって、とっても都合がよいわけで、
そんなものみすみす手放す訳もなく、
彼らを断念させるには、労働者が立ち上がって異議を申し立てるしか方法はない。
行き着くところ、本当に、それしかないと思っている。
『誰かに期待するな。自分で動いた方が早い』、というのが、
曲がりなりにも4年間闘ってみた私の確信です。


 多くの労働者に、とりわけ非正規労働者に、
労働運動という方法で自分の尊厳を守る道があることを、
それが憲法に保障されていることを伝えたいのです。
私は、自分の身を曝して、そのことを伝えたいと覚悟しているので、
ぜひ読んで、そして隣の人に伝えて頂ければ幸いです!
 

by bigcamellia814 | 2014-05-08 12:38 | 労働問題

雇止め解雇記念の宣戦布告!関学、覚悟しとけよっ!

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(2010年4月1日関西学院大学障害学生支援コーディネーター雇止め解雇事件就労闘争の様子)

4月1日。
関西学院大学を雇止め解雇になって、今日で丸4年を迎えた。
私の後任として採用された方も、昨日3月31日で、4年の契約期間を終え雇止め解雇になった(ハズ)。こうやって、4年ごとにクビを切り、新しい人を採用し、また4年後にクビを切るというループは続く。バカらしい。すげぇ、バカらしい。無駄。バカにするな。

関西学院大学を雇止め解雇になった後、私は、所属する労働組合の仕事を手伝うようになった。1年目は、働きながら闘い、闘い疲れた心身を癒すリハビリのような時間だったけれど、3.11が起き、大阪では橋下徹の独裁が始まり、自分の労働争議より、圧倒的に他のことに時間と心を割く日々が始まった。もう少し、丁寧に自分の労働争議と向き合いたかったという後悔は今でもあるが、そういう時代に当たったのだから仕方ないな。

そのうち、正式に雇用され、今では専従職員として働いている。4年間一緒に働いてきた大先輩は、昨日をもって退職された。これからは、専従職員は私1人だ。嬉しそうにこれからの生活を語る大先輩に、「長い間、労働運動に携わって来られてご苦労様。あなたの働きに私は助けられました。ありがとう」という気持ちとともに、こんな大変な時期に私に任せて立ち去るのかよ、あんたたちでも経験したことないような、労働法制改悪の波と私ら闘うんだよ、バカヤロー!という軽い怒りが湧いてくる。(笑)でも、これも、自分の人生がそういう時代に当たったのだから仕方ない。

何が起こるか考えても結局のところわからないし、尋ねても具体的な答えはもらえないし、面倒臭いから考えなくなった。この仕事でいいのか?やりたいことなのか?と尋ね続けたが答えは出ず、考えあぐねている間に、困った人は次から次へとやってくるので、悩む暇もなくなり、そのうちそんなことで悩むことすら放棄した。

その時々に、目の前にきたものと向き合う。
今年1年、何とか乗り切れた自分に辿り着くため、
日々の仕事をやる、ご飯を食べる、しっかり眠る、
そして時々この場所を抜け出し1人で遠い国を旅する。
そんな風に、今年は働く。

ただ、有期雇用を理由に非正規労働者を簡単に遣い捨てるような学校には、本気で怒りに行ってやる。覚悟しとけよ、関西学院大学!解雇されて4年、改めて宣戦布告じゃ!

by bigcamellia814 | 2014-04-01 09:42 | 労働問題

大学が調子のイイ時にこそ、労働組合に入ろう!

近大、志願者数日本一に 首都圏以外で初、早明を上回る

 2014年度の大学一般入試で、近畿大(大阪府東大阪市)の志願者が過去最多の10万5890人に達し、明治大や早稲田大を上回って日本一になることが確実になった。首都圏以外の大学では初めて。

 近大は前年に比べて7462人増えた。近大広報部は「『近大マグロ』などメディアへの露出や、出願をすべて割引制度のあるインターネット化したこと、女子志願者の増加などが背景にある」と分析している。(朝日新聞 2014年3月10日)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 「近大マグロ」で知名度を上げた近畿大学が、首都圏の早稲田、明治を追い抜いて、志願者数日本一になったそうだ。やるな、近大。

 関西圏のいくつもの大学と団体交渉を行っているが、近年最も良い労使関係を築けているのが近畿大学である。うちの組合員の多くは非常勤講師だが、他大学の非正規を人とも思わない対応に比べれば、近大は素晴らしく誠実な姿勢で団交に臨み、誠実な回答を用意してくる。最近の近畿大学との団体交渉では、「改正」労働契約法の影響を懸念し、法人が各学部に「非常勤講師の減コマ・雇止め解雇をしないこと」と通達を出したと聞き、びっくらこいた。そんな大学があるんだ。非常勤5年で雇止め解雇を就業規則に盛り込んだ、阪大・早稲田、見習えよ。

 近畿大学が関西圏に止まらず、全国的にも勝ち馬に乗っていることは、今回の報道で明らかになった。景気が悪くなってからの交渉は難しい。景気が悪くなれば、あなたたち、あっさり切り捨てられるんです。大学って、そういうとこだから。大学がノリにノってるこういう時にこそ、そこで働く教職員は労働組合に加入し、運動の土台がためをし、良い労働条件を勝ち取っておくのだ。

 近畿大学で働く教職員のみなさん、労働組合に入るなら、今です!今!

by bigcamellia814 | 2014-03-12 12:34 | 労働問題

3/29『ハローワーク雇い止め裁判をみんなで支援する集い』にて話します!

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 3月29日(土)18時半から開催される『ハローワーク雇い止め裁判をみんなで支援する集い』にて、『関西学院大学障害学生支援コーディネーター雇止め解雇事件』被解雇者である私もお話しします。

 失業者に仕事を紹介するハローワーク職員が非正規労働者、雇い止め解雇。
この現実を知ってください!

【ハローワーク雇い止め裁判を
         みんなで支援する集い】

これ以上使い捨てにしないで!
ハローワークで働いてきた非常勤職員が、
こんなにも理不尽に簡単にあっけなく
職を奪われる現実を知ってほしい。
この裁判は、国を被告とした損害賠償請求事件です。
非正規労働者はもっと怒っていいんです。
これは人権侵害です。
はびこるワーキングプア問題にストップ!
さぁ、みなさん一緒に騒ぎましょう!

日時:2014年3月29日(土)
   18時半~21時(18時15分開場)
場所:ドーンセンター1Fパフォーマンススペース
原告:時任玲子
弁護団:有村とく子弁護士・高坂明奈弁護士(女性共同法律事務所)/河村学弁護士(関西合同法律事務所)/中西基弁護士(北大阪総合法律事務所)

リレートーク
伊藤真理子さん(ウィング京都非常勤賃金差別裁判元原告)

大椿裕子さん(関西学院大学雇い止め解雇事件被解雇者)

凪 佳子さん(神戸市刑務所偽装請負国賠裁判元原告)

主催:ハローワーク雇い止め裁判を支援する会
  (連絡先:サポートユニオンwith you 072-655-5415)

by bigcamellia814 | 2014-03-11 16:10 | 労働問題

「橋下市長による入れ墨調査拒否者への不当処分撤回を求める会」の支援Tシャツがカッコイイ!

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 2012年5月、大阪市は職員35000人に対して、前代未聞の入れ墨調査を行った。その調査に拒否した6名が、労働組合の枠を越え団結。2013年11月、「橋下市長による入れ墨調査拒否者への不当処分撤回を求める会」を立ち上げた。これは、その会の支援Tシャツ。服を破かれ、左肩の入れ墨がのぞく。

 この6名は、いずれも入れ墨を入れていない。
しかし、このような人権侵害を見過ごすことが出来なかった人達だ。

 支援Tシャツは大人気。
売り切れ中につき、「つばきちゃんの、予約入れとくわっ!」と言ってもらう。

 自分の身体を他者に管理させてはならない。
その思いから、私のこの闘いを当初から支援している。

 しかし、冷静に考えてみてよ。
橋下徹を市長としてトップに置く大阪市のバカバカしさを!
橋下徹がやったこと、
職員への管理監視の強化と労働組合弾圧、それだけじゃん。

by bigcamellia814 | 2014-02-12 19:33 | 労働問題

『下流テロ』より労働組合!

農薬混入:契約社員を逮捕…49歳、ピザ担当 容疑を否認
毎日新聞 2014年01月26日 

水産大手マルハニチロホールディングス(HD)の子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、群馬県警は25日、食品に農薬を混入させたとして、同工場の契約社員、阿部利樹容疑者(49)=同町古氷(ふるこおり)=を偽計業務妨害容疑で逮捕した。「覚えていない」と容疑を否認しているという。マルハHDの久代(くしろ)敏男社長とアクリフーズの田辺裕(ゆたか)社長は同日夜に記者会見し、3月31日付で引責辞任すると発表した。

 ◇2社長、引責辞任へ

 逮捕容疑は、昨年10月3〜7日、アクリフーズ群馬工場内で4回にわたって、ピザやコロッケ、チキンナゲットの冷凍食品4点に殺虫剤の農薬を混入させ、同工場に商品回収や操業停止などを余儀なくさせて業務を妨害したとしている。

 県警によると、阿部容疑者は2005年10月から同工場の契約社員で、ピザの製造ラインで生成と焼成を担当していた。捜査関係者によると、従業員の勤務実績と農薬検出食品の製造日時から、混入させることが可能な従業員数十人を絞り込み、作業服の任意提出を受けた。阿部容疑者の作業服だけからマラチオンが検出されたという。

 マルハHDなどによると、阿部容疑者は製品の品質確認のため、コロッケやフライものなどが集められる包装室に立ち入ることがあったという。県警は農薬混入手法の特定を進める。

 逮捕容疑の冷凍食品4点は、県警の検査で農薬混入が新たに判明した「みなさまのお墨付きミックスピザ2枚入り(製造日10月3日)」と、マルハHDが混入を明らかにしていた▽チーズがのび〜る!チキンナゲット5個入り(同4日)▽チーズがのび〜る!グラタンコロ!(同5日)▽とろ〜りコーンクリームコロッケ(同7日)。県警は、マラチオンが検出された他の冷凍食品6点(10月12日〜11月5日製造)についても阿部容疑者が混入させたとみて調べる。

 東京都内で会見したマルハHDの久代社長は「グループ内に悪質な行為に及ぶ人物の存在を許したことは痛恨の極み」と述べた。関係役員の報酬削減など、処分も発表した。

マルハHDによると、契約社員の給与体系は3段階あり、阿部容疑者は上から2番目。ただ、年功制から能力制への給与体系の見直しに伴い、阿部容疑者の給与は13年から減額された。同社などは、阿部容疑者から会社への不満が出たことはなかったとしている。

 阿部容疑者は県警が任意で事情を聴いた後の今月14日に行方が分からなくなり、家族が捜索願を提出した。24日に埼玉県警が同県内で発見し、帰宅させた。群馬県警が25日午後に任意同行を求めて事情を聴いた。捜査関係者によると、現時点で体調不良と農薬混入の因果関係が明確になったケースはないため、偽計業務妨害容疑を適用した。【田ノ上達也、喜屋武真之介、川名壮志】

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 犯人だと確定したわけではないことを前置きした上で。
非正規労働者によるこの手の行為を「下流テロ」と表現しているのをネット上で見かけた。嫌な言葉だけれど、ある意味、表現は的確だ。


 しかし「下流テロ」より労働組合!
テロよりアクティヴィズム!
負けてもいいから一度正攻法でキッチリ闘ってみる。
その体験を経て、労働者はたくましくなる。


 憲法28条に保障されている労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)を徹底的に使い倒してみるのだ。この権利は、正規労働者だろうが、非正規労働者だろうが、全ての人に保障されている。しかし、労働組合に入らなければ(作らなければ)活かせない権利である。


 もしこの事件が、労働現場への不満に起因しているのであれば、「テロ」ではなく、「労働運動」で闘うことを伝えたい。保障された権利を使ってもみないうちから、「テロ」に走ってはダメだ。「テロ」以外のその方法があることが、まだまだ伝わっていない。どう、伝えていくか、それが私たちの課題。

by bigcamellia814 | 2014-01-27 14:12 | 労働問題

2/15 【第5回「なんで有期雇用なん!?」集会】じぇじぇじぇ、今度は10年!!――なんで雇用に上限つけるの?

 今年もやります!
第5回「なんで有期雇用なん!?」集会!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【第5回「なんで有期雇用なん!?」集会】
じぇじぇじぇ、今度は10年!!――なんで雇用に上限つけるの?


日時:2014年2月15日(土)
   13:00開場/13:30開会/16:30終了予定

会場:大阪市立大学梅田サテライト
   (大阪駅前第2ビル6階)

入場料:300円(+カンパ歓迎)

•招待講演:松村比奈子さん(首都圏大学非常勤講師組合)
•シンポジウム:「大学の変質――法人化10年の闇を暴く」
•各大学での争議・活動の紹介&アピール
•ライブ:釜凹バンド(予定)

 集会終了後は、会場周辺をデモ行進し、そのあと交流会を行ないます。お時間の許すかたは最後までおつきあいください。また、デモ・交流会からの参加も歓迎です。デモの集合場所・時間、交流会の会場と開始時間は、ブログ/twitter/当日会場で配布するプリントでお知らせします。


■5年を10年にすれば万事解決!?
 大学などで科学技術の研究に携わっている非正規職員を対象に、いまは最大5年の非正規職員としての雇用期間を、特例で10年に延長することなどを盛り込んだ「改正研究開発力強化法」が、2013年12月5日の参議院本会議で可決され、成立した。

 教育/研究の仕事をする人間を5年で入れ替えていくことの不合理さがようやく公的な解決課題とされたわけだが、問題は、その解決策が、「5年で無期転換」という改正労働契約法にのっとった方向ではなく、5年を10年に引き延ばすという、まさに悪あがきとしか思えない方向に向かってしまったことだ。

 どうやら大学と政府は、とにかくなんとしてでも「有期雇用」というシステムをやめたくないらしい。しかし、働く当事者のなかに「10年に延びた!」といって喜んでいる者など誰もいない。むしろ、この無理やりな有期雇用への固執のありかたに対して、人々の違和感・不信感が高まったはずだ。

 この集会では、いったい大学の/国の大学政策のなにがおかしいのか、その根はどこにあるのか、現場で働く者たちはどう対抗していけばよいのか、といったことを明確に提示していく。一人でも多くの人たちにこの問題を「共有」していただきたい。どうぞふるってご参加ください。


【主催】「大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」実行委員会

【呼びかけ団体】京都大学時間雇用職員組合 ユニオンエクスタシー / 関西単一労働組合 大阪大学分会 / 関西非正規等労働組合 ユニオンぼちぼち / 京都精華大学 ユニオンSocoSoco / 関西圏大学非常勤講師組合 / アルバイト・派遣・パート関西労働組合 神戸事務所 / なんで有期雇用なん!?ネットワーク 龍大支部[2013年12月20日現在] http://nandenan0227.blogspot.jp/2013/12/510.html

by bigcamellia814 | 2014-01-23 11:33 | 労働問題

労働情報掲載/あたりまえですが、非正規労働者の女性でも、子どもは生みます!

あたりまえですが、
非正規労働者の女性でも子どもは生みます!

 

 先日、ALT(注1)の賃金・一時金等について神戸市教委と団交を行った。要求事項のひとつは「産前・産後休暇を有給とすること」。数年前、女性組合員が妊娠・出産を経験した際、産前・産後休暇が無給であったことをきっかけに、毎年要求事項としてあげている。しかし、神戸市教委は「産前・産後休暇に関する規程はALTの就業規則にはない」、よって「現時点では、制度を変更することは出来ない」という回答を毎年繰り返している。

 単年度契約と言いながら、実質的には契約更新を長期にわたり繰り返している。長いALTでは、その期間16年にも及び、組合は雇用は既に継続している状態にあると判断している。

 神戸市教委の回答を聞き、「この社会は、『非正規の女は子どもを産まない』という前提で制度設計しているんだと理解した私は、完全に怒りのスイッチが入ってしまった。そして、「そもそもあなたたち、非正規の女性は子どもを産まないとでも思っているんですか?非正規の女性でも子どもを産むんですよ」「実質、長年に渡り契約を繰り返しているにも関わらず、単年度契約を根拠にするのは矛盾しています」「現在、非正規率38%、女性の5割以上は非正規。その女たちに休業中の給与を保障しないということは、少子化だ、子ども産めとか言いながら、私たちに産むなと言っているのと同然です」と一気にまくし立てた。彼らは返す言葉がない。

 産前・産後休暇は労基法によって保障されているが、休業中の賃金の支払いについては、使用者によって異なる。非正規労働者の女性の場合、そもそも産前・産後休暇が取れるのか?という問題があり、例え取れたとしても、その多くは無給である。数ヶ月、半年、もしくは1年の細切れ雇用なので、妊娠すれば次年度契約更新があるとも限らない。非正規の女性達は、妊娠することに躊躇する。なぜなら妊娠することは失業することと隣合わせだからだ。

 私が、上限4年の有期雇用の仕事を紹介された時、まず尋ねたことは、産前・産後休暇の賃金は保障されるのか、育児休暇はあるのかということだった。当時、私は既に30歳を過ぎていて、子どもを産むことも想定していた。しかし、「ない」と言われ、「働いている4年の間は子どもを作れないな」と即座に思った。私の仕事は他に代わりがなく、産育休で数ヶ月休むことにでもなれば、「他の人を探すから辞めてくれ」と言われるだろうと考えたのだ。非正規であるということは、そんなもんだと思いながらも涙が出てきた。

 結局、妊娠することもなく、そのうち労働争議で忙しくなり、世間の女性たちが「婚活だ」「妊活だ」とラストスパートをかける年頃を全て労働運動に費やし、一通り終わった頃には、妊娠するのもなかなか厳しい年齢になっていた。今更、後悔はしない。しかし非正規であるということは、妊娠することに躊躇し、契約期間を数えながら子作りのタイミングを思案し、子どもを育てるために失業する現実を生きるということだ。

 国は、少子化の責任を産まない私たちの世代にぶつけてくる。女性労働者の5割以上が非正規労働者にもかかわらず、ろくに産育休を保障せず、子育て支援も少ない。それでも産めよ増やせよって、無茶言うな。産んでほしけりゃ、子どもを生むことで更なる貧困に陥るような、そんな貧しい社会保障と雇用環境の改善こそ先だろう。

注1:ALT/Assistant Language Teacherの略。外国語指導助手。小中高校などの英語の授業で日本人教師とともに英語を教える非正規労働者。

2014年1月1日&15日発行 労働情報878・9号


【プロフィール】
大椿裕子(おおつばきゆうこ)大阪教育合同労働組合副執行委員長。大阪全労協青年部。関西学院大学雇止め解雇事件被解雇者。最近のオススメ映画は、ダンス規制法問題を取り上げたドキュメンタリー映画「SAVE THE CLUB NOON~これからの音楽へ~」。風営法による摘発を受けた大阪中崎町の老舗クラブ・CLUB NOONを舞台に、踊ることすら規制する、この国の法律・社会状況について問いかけます。

by bigcamellia814 | 2014-01-08 14:40 | 労働問題

抗議声明/特定秘密保護法案の衆議院強行可決に厳しく抗議する!

 私が加入している大阪教育合同労働組合の上部組織、大阪全労協が、「特定秘密保護法」について抗議声明を出しました。お読みいただき、ぜひ、多くの方々にシェアしてください。

【特定秘密保護法案の衆議院強行可決に
          厳しく抗議する! 】
       
         
   
   

                              大阪全労協
                              議長 山下恒生


 昨日、政府-与党(自民・公明)は「みんなの党」の協力、維新の修正を得ながら、特定秘密法案の衆議院審議を一方的に打ち切り、強行可決した。私たちは、この蛮行に断固として抗議する。

 広く知られているように、この法案には以下の問題点がある。

①行政の長が秘密を指定し、指定された秘密が、秘密指定を受ける妥当性があるのかどうかの検証が全く出来ない。

②40万件とも言われる大量の情報が秘密指定されると言われ、行政の情報が市民に公開されなくなる。

③60年という長期間秘密にされ、更に行政判断でそのまま公開されない場合がある。

④最高10年の懲役という重罰規定で、秘密情報取得への行為が規制され、報道機関・学術機関、労働組合・市民団体などもその対象となり得る。

⑤秘密情報取得への未遂、共謀、教唆、扇動なども処罰の対象となり、市民の知る権利に対する重大な威圧となる。また裁判に訴えても「何が秘密」が明らかにされないため、密室裁判となる。

⑥秘密取扱者に対する「適正評価」の名の下に、直接秘密を扱う職員だけでなく、関連する人々も多くの個人情報を調査される。

 先に成立した国家安全保障会議(日本版NSC)においても、議事録は作らない、とされている。本年5月には「共通番号制度」関連法案がほとんど審議もなく成立した。これは、すべての住民に番号を割り当て、個人情報の管理を徹底していくこととなっている。このように、市民の情報は行政が把握するが、行政の情報は市民には明らかにしない、という「国民」主権から逆立ちした社会が到来しようとしている。

  一昨日(11月25日)には、福島県で全国で唯一の公聴会が開催されたが、自民党推薦の参考人も含めて全員が反対を表明した。又、通常より短縮したパブリックコメントでも、9万件の応募があり8割が反対とされている。又、各界・各層からも反対声明が次々と表明されている。まさしく、世論はほぼ反対となっている。この世論を無視し、この重要法案を国会多数を持って強行可決する自公政権の姿勢は、国会を通じたクーデターとも言えるものであり、許すことは出来ない。

 私たちは、今回の衆議院強行可決に厳しく抗議すると共に、この希代の悪法を即時廃案にすることを求める。

                                      2013年11月27日

by bigcamellia814 | 2013-11-28 11:09 | 労働問題

この社会は、非正規の女は子どもを産まないと思っている

 昨日、神戸市教委と団交をした。
ALT(Assistant Language Teacher 公立の小・中学校にいる外国人の英語講師・非常勤講師 Assistantという理由で、彼ら1人では授業を行えず、日本人の英語教師とセットで授業を行う)の一時金等に関する団交だった。

 要求事項の3番目に上げた内容は、「産前・産後休暇を有給とすること」。しかし、神戸市教委の担当は、「単年度契約なので、産前・産後休暇に関する就業規則はない」とのこと。ALTに限らず、全ての非正規教職員に関して、産前・産後休暇を保障していない。

 自治体との団交というのは、遅々として進まない。
同じことを毎回、毎年繰り返し、数年後、数十年後に、前進があることもある、といった具合だ。しかし、諦めたら前進の余地はなくなるので、地道に交渉を繰り返す。同じことを毎回、毎年、作戦を変えながら、毎回、毎年。この要求事項も、毎年の要求事項。そして、神戸市教委の回答も毎回同じ。


「そもそもあなたたち、非正規の女は子どもを産まないと思っているんですか?
非正規の女も、子どもは産むんですよ」

「単年度契約って言いますけど、12ヶ月あったら、子ども作って産めるんですよ」

「単年度契約と言いながら、実質、何年にも渡って契約更新を繰り返しているでしょう。
単年度契約ということが、女性の産前・産後休暇を保障しない理由にはならないんです」

「今、非正規率38%、女性の5割以上は非正規。その女たちに、産前・産後休暇を認めないというのは、少子化だ、子ども産めと言いながら、産むなと言っているのと同様です」
とコチラもスイッチが入った。

 子どもを持つ女性のALTからは、「日本人の女性には、おばあちゃんがいる。おばあちゃんが、子どもの面倒をみているから働けるんです。おばあちゃんが、保育所に迎えに行ってくれる。風邪をひいて、家で休ませなきゃいけない時は、おばあちゃんが見てくれるから、仕事に行ける」という発言も出た。
 彼女には、頼れるおばあちゃん(母親)はそばにいない。もちろん、日本人でもそういう人ばかりではないが、結局のところ、今、日本で、仕事をしながら子育てしようと思ったら、一通り子育てを終えた女の協力なくしては、にっちもさっちもいかない労働環境にあるということ。

 子どもは、いろんな人の力を借りて、みんなで育てたらいい。
しかし、仕事が最優先され、子どもを育てる時間がないというのは、やっぱり変じゃないかな・・・

 とりあえず世の中は、
「非正規の女は子どもを産まない」
という設定で動いていることが、よーくわかった団交だった。

 産んでほしけりゃ、労働環境整えろ!
仕事をしながら、子育てを味わえる労働環境にしろ!
自治体主催の見合いより、労働環境改善の方が、よっぽど少子化の歯止めになる。
まず、そこだろっ!

 最後にもう一度言うが、
非正規の女でも、子どもは産むんです!!!!!!!!!!!!!

by bigcamellia814 | 2013-11-27 12:28 | 労働問題