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SATC2

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 「Hi,this is Samantha Jones .」
とケイタイ持って、サマンサのモノマネ。

 本日、葵と一緒にSex And The City2観に行ってきました!
せっかくなので、今日は女っぽい格好をして観に行こう!と、昨年買ったガウン風ワンピースを久々に着てみました。最近、パンツスタイルに足元はビルケンシュトックのサンダルというラフな格好ばっかりだったので、たまにこんな格好をすると歩き方も自然に颯爽とします。

 キャリー、シャーロット、ミランダ、サマンサ、この4人の中で私が一番好きなのは、断然サマンサです!

 今回もサマンサ、天晴れ!
あの人、期待を裏切らないわー!
イイ男を見つけた時の、サマンサの表情がたまりません。
更年期も、閉経もなんのその。
貪欲に、ひたすら奔放に性を謳歌しているサマンサ。
私、やっぱりサマンサが一番スキ!

 しかし、今日一番印象に残ったのはミランダの言葉。
ミランダのクライアントにもかかわらず、ミランダに口出しさせない弁護士事務所のボス。彼女が何か話そうとすると遮る。結局、ボスとケンカをし、仕事を辞めてしまったミランダ。

「私の上司は、私の声が嫌いだったんじゃなくて、
声がある私が嫌だったのよ。」


 つまり、自分の意見を持ち、それを言葉にし、主張する「女」だから好ましく思われなかったのだということ。

「あぁ、私もそうかもなぁ~。」と思った。
オジサンたちが私のことをうっとうしく思っていること。
そんなこと、今更気付いた訳じゃないけどね。
「声をあげる女」はよろしく思われない。
「そんなことないよ。」と否定する人がいるかもしれないけれど、
でも、まだまだそういう現実がある。

 オジサン達は「なぜ、不愉快なのか?」を考えない。
なぜ、私が思っていることをハッキリと伝えたら、
あなた達は不愉快になるの?
私が発した言葉の中身が不快感を与えるものでしたか?
いやいや、そこに「女」だからとか、
「若い」からとか、「経験」もないくせいにとか、
そんな様々なバイアスが一切なかったと言えますか?

 あってもいいの。
でも、そこを自ら認めて欲しいなぁ。

 サマンサも大好きだけど、ミランダの役割って重要。
女が何人か集まると、たいていミランダ役っているのよね~。

 あぁ~、今回も楽しかったぁー!

 椿、サマンサ目指します!(笑)


        つばき

by bigcamellia814 | 2010-06-07 00:05 | はたらくこと

アナログゆえの正確さ~すじ屋のはなし~

     「JRの体質」今こそ検証を
無職 水谷 敏彦 (京都市山科区 73)

1987年4月の国鉄分割・民営化の際に反対した国鉄労働組合(国労)に所属していたことによって差別を受けた1047人の「JR不採用問題」が、政府などの斡旋で、和解金支払いなどで一応の政治解決をみた。

とはいえ、今この問題を振り返るとき、国鉄の巨額な赤字の原因究明と解決には経営形態の「民営化」が最適とされて推進され、それに断固反対した労働組合の弱体化が露骨に図られたことを忘れてはならない。

国労などに国鉄職員としての本来の業務はさせず、草むしりなど不慣れな仕事に従事させたのである。私も39年間勤務した国鉄職員生活最後の2年余を、これまで経験したことのない仕事に携わり、屈辱を味わった。その上、国労脱退の強要と不当差別の横行は執拗で不採用問題へと発展していった。

その結果が安全無視と利益優先の経営の強行につながり、あのJR宝塚線(福知山線)脱線事故の惨事を誘発することに至ったのではないか。JR不採用問題が解決をみたこの時期にこそJR各社の体質を絶えず検証する必要を、私は思う。

2010/05/28 朝日新聞 「声」欄

 
先日、アルゼンチンの国鉄民営化を描いた映画「今夜、列車は走る」を観た後、国労の方お二人にお話を伺う機会に恵まれた。

23年目にして一応の解決をみた「JR不採用問題」。
23年間。
思わずため息が出てしまう長い歳月である。
そして彼らは、この問題の渦中、多くの国労の仲間を自死という形で亡くされてきた。

親戚の伯父も、たしか国鉄職員だった。
分割・民営化前の大人達のざわめきを、なんとなく体が記憶している。小学生ぐらいの時の話だ。

この日、彼らの話を聞こうと集まったのは、私を含め、分割・民営化当時、小学生や中学生だった世代の人達。わかりやすく丁寧に説明してくださるお二人の話の中で、とても印象に残る話があった。

すさまじい数の線が引かれているダイヤ表、ご覧になったことがあるだろうか?もちろん、私もホンモノは見たことはない。しかし、テレビだか何かで目にした時、「はぁ?いったいコレは何がどうなっているのか?」「これで、『何か』がわかるのか?わかる人がいるのか?」と、瞬時に頭の中が混乱したのを覚えている。

このダイヤ表、昔は手書きで作成されていた。
線を引くからか、その作業をする人達は「すじ屋」と呼ばれていたという。しかし、全てをコンピューターで行うようになった今、この「線」を引ける者がいなくなったそうだ。

コンピューターの中には、いくつかのパターンが内蔵されているだろう。
5分遅れた時、10分遅れた時・・・
しかしコンピューターにも内蔵されていない超イレギュラーの出来事が起こった場合、それに対応出来る人材を育ていないのが現状だと言う。

「アナログゆえの正確さがあった。」とその人達は語る。

同じ路線でも、朝のラッシュ時と昼間の2時とでは、乗客数は大きく異なる。5分の遅れが出た時、一定の変更しか出来ないコンピューターと違い、人がその手でダイヤを作成するからこそ、時間帯や乗客の流れ、その路線の特徴を配慮して、運転手が余裕を持って走行でき、安全な運転を確保する為のダイヤを作成することが出来た。すじ屋が引くひとつひとつの線には、すじ屋の脳内にあるあらゆるデータが総動員され、そして安全を願う感情がひとつひとつの線を結んでいたのだ。

話は尼崎脱線事故のことにも触れた。
23年間不採用問題とたたかい続けた彼らは、この事故が起こるべくして起きたと確信している。そしてその理由が分割・民営化に端を発していることも。

アナログゆえの正確さ。
この言葉が、静かに心に響き続けている。

つばき

by bigcamellia814 | 2010-05-28 14:42 | はたらくこと

人を育てること・育つこと

誰だって最初は新人なのに
会社員  川島 裕子(徳島市 22)

「人間は教えられていないことはできない。」祖母がよく言う言葉だ。いわく、猫だって親猫からしつけられて猫らしくなっていくものだし、鳥だって猿だって、親や仲間に教わりながら、飛び方や群れでの振る舞いを習得していくのだと。

 誰だって最初は新人で、教わって初めてできるようになるのだ。それなのに最近、その事実を忘れてしまっている人が多いような気がして残念である。「今の社会には若い人を育てる力が欠けている」といった趣旨の文章を目にしたことがあるが、本当にその通りだ。

 「即戦力」ばかり欲しがって、自分たちの経験や技術を丁寧に伝えていこうという努力をしない。前の会社では、教えてほしいと願っても、「自分で考えろ」といって、あとは知らん顔。事務職は自分1人しかいない職場で、仕事に必要な最低限の知識すら教わらなかった。そのくせ、考えた上でやったことに少しでもミスがあると烈火のごとく怒る。こんな状態で日本は大丈夫なのかと、未来を憂えてしまう。

 物事を教えることは、相手だけでなく自分自身も成長させる。そこには優しさと忍耐力が必要だからだ。もっと新人に教えることを惜しまない社会になってほしい。私自身もそう心がけたいと思う。

2010/05/20 朝日新聞『声』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 新聞の投書欄は面白い。
たった500字程度だが、どんな人でも、伝えたい思いや考えや経験を、多くの人達に発することが出来る手短な方法だ。

 もちろん、そう簡単に掲載されるわけではないが、
編集を担当している記者とやり取りしながら、
限られた字数に合わせ、言葉を整理し、吟味していく過程は、
ちょっとした物書きの気持ちを味わえる。
掲載されると、ちゃんと謝礼を頂ける。
ここでまた、ちょっと物書きになった気持ちを味わえる。
それって、悪くないのよねぇ。

 特に、若い人達が書いたものは面白いなぁ。

 「今の社会には若い人を育てる力が欠けている」
最近私も、これと同じようなことを、どこかに書いたり、おりにふれて話しているような気がする。

 人が育っていくためには、それなりにしっかり腰を据えて、その事柄に向き合える時間と場所が必要だと思うが、そもそもロストジェネレーションと言われる私達の世代は、それを得ることすら難しかった世代のようにも思う。
 今の若者達もそうだ。数年ごとに首のすげ替えが行われる有期雇用がこんなに拡大する世の中になってしまったら、人々は十分に労働者としての力をつける間もなく、専門性を培うことも出来ず、次の仕事を探し、仕事から仕事に流浪し、明日を食いつなぐことが優先課題になってしまう。

 誰かに仕事を教えてもらった、
この人から、仕事の仕方を学んだという経験は、
30を過ぎたあたりで初めて実感した。
それも、「上司」や「同僚」からというよりは、支援していた障害者やそのご家族から教わったことの方が私は多かったと思う。

 仕事の仕方を教わったという経験も実感も浅いので、
ある時、ひどく不安になった。
「このまま年くっていいのか?」と。
次から次へとやってくる若い世代に「私は、仕事を教えられるだろうか?」と。

 でも、もう次の世代に仕事を教えていく年齢になったのは事実だ。
大して準備も出来てないのに、背中をポーンと押され、「おっとっとと・・・・」と前のめりになってヨロけながら、訳もわからず一歩踏み出した感じ。だけど、できるだけ引き受けていこうと思っている。

 ソーシャルワークにおいて、スーパービジョン(super vision)は重要な取り組みである。スーパーバイザー(指導する者)とスーパーバイジー(指導を受ける者)との関係の中で行われるそれは、対人援助を職業とする者が、常に専門家として資質を高めていくための教育方法である。私も、以前の職場で、週1回ペースで、ソーシャルワークを専門とする教授からスーパービジョン受けていた。

 ソーシャルワークに限らず、どの職場でもスーパービジョンが行われたら、「自分で考えろ」と放り出された若者達は救われる。最初の段階で、その若者を丁寧に育ておけば、おのずと「自分で考える」力は身につき、応用力を発揮すると思うのだ。

 出来る限り、引き受けよう。
だって、若い人達が、私達と同じような思いをしないですむなら、その方がいい。もっともっと違うところに生きていくエネルギーを使って欲しい。

            つばき

by bigcamellia814 | 2010-05-20 13:25 | はたらくこと

自分の直感を信じること

定年の先生 再就職喜べない
高校生 中沢 華子(宇都宮市 17)

 私の高校で4月に定年退職された教頭先生の退任式がありました。教頭先生はあいさつの中で「定年後は近くの公立福祉施設で働きますから、また皆さんに会えるかもしません」と話されました。

 しかし、私は、堂々と話す先生の笑顔に驚きました。なぜなら、日本は長引く景気低迷で、高校生や大学生が卒業後の就職がなかなか決まらず、焦り苦しんでいるというニュースをよく目にするからです。
 
 定年退職後の公務員の方々は、半ば当然のように第二の職場をあっせんしてもらっていると聞きます。若者たちが明日の仕事が見つからずに右往左往しているのに、どういうわけなのでしょうか。

 しかも、退職後の仕事は、軽い業務内の割に賃金はそこそこ高いらしいのです。私には税金の無駄に思えます。

 こうした慣習はやめてほしい。本当に働きたくても働く場のない多くの若者のことを考え、定年後の人たちは潔く身を引いていただきたいと思うのです。

         (2010年5月12日(水) 朝日新聞『声』欄)

 
 あなたが感じた驚き、不快感、怒り、憤り、その直感は間違っていないと思う。

 厚労省が公開している高校新卒者の内定率は、37.6%。就職内定率を男女別に見ると、男子は42.6%、女子は31.3%。求人数は前年同期に比べ46.7%減少。求人倍率は0.89倍となり、前年同期を0.63ポイント下回っているとの報告だ。若い人達が、自分の未来に不安を抱くに十分すぎる状況だ。

 『本当に働きたくても働く場のない多くの若者のことを考え、定年後の人たちは潔く身を引いていただきたいと思うのです。』という最後の一言は、直球で気持ちイイ。そりゃ、そう思うよね。あなたの投稿をきっと目にするだろう教頭は、あなたの直球メッセージをどう受け止めてくれるだろうか?

 この時代、「人を育てる」という思いが、あまりに欠如しているように思えてならない。人が1人の働き手として成長するには、成長できる場と、時間と、先達の関わりが必要だ。

 誰しもいつかは次へとバトンを渡さなければならない年齢になる。私はまだ30半ばだが、労働者が使い捨てされる時代に生き、実際に使い捨てられた経験を経て、次に続く若い人達がのことを考えるようになった。

 ロストジェネレーションと名付けられた私達が、しっかりあがき続けなきゃいけない。次の世代に、第2・第3の「失われた10年」を引き継ぐか、それとも、希望や安心を抱ける社会を引き継げるか。出来るなら、私は後者を引き継ぐために、今の自分に何が出来るのか考え、行動出来る人でいたい。

 「あなたが『何かおかしい!』と感じたら、その直感を信じてください。
その直感の先には、必ず何かがある。」
と言ってくれたのは、35年労働運動に携わってきた男性だった。
「法律を守っている会社なんてない。
その直感を信じ、ひとつひとつ辿っていけば、あなたがおかしいと感じた理由がそこにある。」と言う。

 「有期雇用はおかしい」と確信を持って伝えられるようになるまで、私には多くの時間が必要だった。「あなたの直感を信じてください。」この言葉に支えられ、私は今、自信を持って「オカシイ!」と伝えられるまでになった。

 投稿したこの高校生が、この鋭い直感を抱き続け、そして言葉にして伝え続ける人でいてほしい。「どうせ、変わらないんだ。」と諦め、疲弊させる社会を引き継がない、そんな責任の一端を私は喜んで引き受けたいと思っている。

                  つばき

by bigcamellia814 | 2010-05-12 11:17 | はたらくこと

きっと時代が変わる日が来るって私は信じてるのよ。

 失業者の気力損なわないで
      無職  川崎 千景(大阪市城東区 36)
 
 ハローワークへ失業保険の手続きに行ってきた。約3年間、文化施設で働いてきたが、契約期間が切れて、失業した。
 
 私の手続き窓口は十数人が待っていたが、よくみると、カウンターの四つの窓口に1人の担当者しかついておらず、懸命にこなしていた。しばらくして他のカウンターにも職員が配置され、受け付けが始まり、待ち時間が短縮された。しかしそこに流れる失業の重たい空気と、あふれる人による密度の濃いスペースでの順番待ちには疲れてしまった。

 3月末の「雇い止め」で、失業者が増えることは予測され、臨時の職員も増員されていると思った。しかし、とても間に合っているようには思えなかった。

 私が接した職員は懸命に対応してくれたが、ハローワークは失業者にとって「再就職の入り口」ともなる場所。担当職員が疲弊せずに業務をこなせるよう、必要なところには人員を配置してほしい。

 待ち時間の効率化や待機場所の改善などにも可能な限り心を配ってほしい。それらのことが失業者の気力にもつながると思う。

(5月11日(火)朝日新聞朝刊 『声』欄)


 仮給付(使用者側と「解雇」をめぐって係争中の場合は、「仮給付」と呼ばれる。)認定日初日の今日、ハローワークの待合で新聞を読みながら、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。

 思わずこの記事に目がとまる。
36歳、私と同じ年齢の女性が、同じ様に「雇い止め解雇」され、この春を迎えたのか。彼女が担っていた業務はきっと今も続いているのだろう。業務は今後も継続するのに、あらかじめ期限を設けられた「有期雇用」だったのだろう。

 有期雇用で雇い止め解雇となった私達の手続きを行なうハローワークの人達だって、もしかして非正規、もしかして有期雇用かもしれない。

 先日、加入する労働組合の専従スタッフにこんな事を言われた。
「昔はね、労働組合の中だって、当たり前のようにセクハラがあった。
女性が横を通ると、サッとおしりを触ったりね。
信じられないでしょ?
でも、そんなこと当たり前の時代があったんだ。
しかし時代も変わってきて、セクハラが裁判にかけられる時代になった。
そんなことをする人は、品性にかける、品格の乏しい人間だと多くの人達が思うようになった。

有期雇用も同じなんだよ。
セクハラと同じ、品性のない、品格の乏しいものが行なう行為だ。
今は「有期雇用でも仕方ないよね。」
「契約した以上、文句は言えないよね。」と多くの人達が思っているけれど、
セクハラのように、人々の意識が変わる時代を作らなきゃね。」

 この投書を書かれた川崎千景さん。
あなたの投書に共感します。
でも、その前に、「有期雇用でも仕方ない。」と諦めないで下さい。
あなたを数年で雇い止めにする使用者側の人事政策に、経営方針に、「それはオカシイ!」と声をあげていいのです。

 一緒に頑張りましょうね。

           つばき



 

by bigcamellia814 | 2010-05-12 00:37 | はたらくこと

中之島メーデー

 
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 5月1日、メーデーの日。
この日、NYのウォール街では、
1万人規模のデモ行進が行なわれたそうだ。

 1万人には及ばないが、私も第81回中之島メーデーに参加。
今年は葵も、私が加入する労組の仲間に交じってデモ行進に参加してくれた。

 3月末で雇い止め解雇となった私は、今年1年原職復帰を目指し運動を継続することを決意した。争議アピールの時間があり、私も中央のステージへ。

 業務は今後も継続するのに、数年ごとに人だけ入れ替える「有期雇用」。
つくづく思うのだが、「有期雇用」というシステムは、労働者としての賞味期限を決められているようなものだ。私達はそのうち腐る「食べ物」かなんかと一緒なんだろうか?使えば使うほど劣化が進む、「モノ」か何かと一緒なんだろうか?

 「女」としての賞味期限。
「労働者」としての賞味期限。
私を知らないものが勝手に与えたそのリミットを私はボイコットする。

 ハチマキを巻き、ゼッケンをつけ、昇り旗や横断幕を翻し、
「シュプレヒコール用意!」「おぉ!」と拳を握り片腕を掲げデモ行進する姿は、若者には馴染まないかもしれない。でも、運動のスタイルなんて、私達の好きなように変えていけるんだから、ここに集った大人達のように、より良い労働環境を求め、変えていくことを諦めない気持ちを若い人達に伝えたいなぁと思うのだ。

 私が「有期雇用はオカシイ!」と感じた時、その直感を全面的に肯定し、そして具体的な方法で動いてくれたのは労働組合の人達だった。「契約を交わした以上、仕方ないね。」「椿が言うことは100%正しいけど、変わらないよ。」と同僚、家族、友人に言われる中で、「あなたが感じていることは間違ってないよ。あなたが言ってることは、良く分かる。」そう言って支えてくれた労働組合の仲間の存在に私は感謝している。

 今の若い人達の労働環境は、90年代に就職氷河期を体験した私達以上に過酷だろう。高校や大学は、どこかに就職させる事に躍起になっても、就職後に起るリスクや、その対処法については教えない。卒業後に就職した会社で一生安定して働ける、そんな可能性の方が低い時代だ。

 何度かの失業、転職を繰り返し、現在使用者側と係争中の立場として、若い人達に「物が言える」労働者になるための情報を伝えていける立場に私はなりたい。

                        つばき

by bigcamellia814 | 2010-05-05 11:19 | はたらくこと

福祉専門職の有期雇用問題①~朝日新聞:『福祉の窓口「質保てない」』

 以下、4月21日(水)の朝日新聞朝刊社会面に掲載されていた記事です。朝日新聞の清川卓史記者は、ワーキングプアや福祉の問題を積極的に取材されている記者さんですが、「この問題、よくぞ記事にしてくれました!」って気持ちです!

【福祉の窓口「質保てない」 
         広がる非正規職員雇用】 
 
 生活保護やドメスティック・バイオレンス(DV)被害者支援など福祉を支える担い手を、任期限定の非正規職員に置き換える動きが広がっている。数年で「雇い止め」になるため、「経験や知識が生かせず、サービスの質が保てない」と、利用者への影響を心配する声が上がっている。(永田豊隆・清川卓史)

《「任期付き」で人手満たす》
(ケースワーカー)
 生活保護を受ける人の日常生活を支えるため、個別に援助するケースワーカー。保護世帯の急増で、人員不足が深刻になっている。大阪府堺、豊中両市は2007年度から「任期付きケールワーカー」に採用を開始。契約は3年限りだ。
 ケースワーカー1人あたりの保護世帯数は堺97世帯、豊中125世帯。法定の標準数(80世帯)を超えるとはいえ、任期付きがいなければ140~190世帯に達していた。ある正職員の中堅ケースワーカーは「人手不足で現場はヘトヘト。任期付きがいなかったらパンクしている」と打ち明ける。
 豊中市は税収落ち込みなどで財源不足に陥り、基金を取り崩すなどして今年度予算を編成した。市生活福祉課の溝口学課長は「正職員を増やすのが本来のあり方だが、今の状況では難しい。」と話す。
 生活保護世帯が全国最多の大阪市は、5月から任期付きケースワーカー約130人を採用。こうした動きが広がるにつれて、「3年では十分な援助ができない」という不満も現場から高まっている。
 昨年まで2年半、任期付きケースワーカーを務めた女性(41)は「自分自身の先行きが見えないのに他人の支援なんて難しかった」と振り返る。乳幼児を抱えた母子世帯、うつや依存症、認知症の高齢者・・・根気よく相手に向き合い、適切に助言する力量が必要で、医療や介護などの制度も熟知していなければならない。思うような援助ができずに焦りが募った。3年目には、自分の次の就職先も気にかかるようになった。不眠になり、任期途中で退職した。
 大阪市で24年間、生活保護担当を務め、ケースワーカー養成講座を主宰する大阪市職員の谷口伊三美さん(50)は「10年ぐらい経験を積んで一人前。3年限定では『援助する力』が育たない」と指摘する。

《東京都「雇い止め」否定》 
(DVなどの相談員)
 「DV被害者からの相談には命がかかっている。経験と知識のある相談員が窓口にいないと十分な支援ができない」。東京都女性相談センターで、非常勤職員として働くベテラン婦人相談員(59)は、顔を曇らせる。
 雇用期間は1年間。都知事名の発令書には、「有期労働契約であり、(略)雇用更新を保障するものではない」との注意書きがある。これまで18回更新を繰り返した。
 月の報酬は20万円未満。昇給もボーナスもない。労働条件は厳しいが、専門職として仕事に誇りを感じてきた。
 ところが、東京都は2008年4月から非常勤職員の雇用制度を改正。定年をなくすかわり、契約の更新が4回(雇用期間は5年間)までに限定された。
 対象者約830人(09年4月現在)のなかには、婦人相談員や児童相談所の電話相談員らが含まれる。都は「再応募は可能であり、『雇い止め』ではない」と説明するが、再採用される保障はない。
 暴力から女性を守るためには警察や病院との連携が欠かせず、子どもが通う学校から相談が来ることもある。保護命令申し立て手続きで裁判所にも同行する。離婚などに関する法律知識も必要だ。
 「離婚調停で加害者の男性に追われるなど、身の危険を感じたこともあるが、実際のなかで危険の度合いも判断できるようになった。相談職員が短期間で入れ替わる体制では、支援の質が落ちてしまう。」労働組合や婦人相談員の団体からも、見直しを求める声があがる。

〈自治体財政難、正職員増やせず〉
 財政難のため行革を迫られる自治体では、正職員の減少を補う非正規職員の数が増えている。総務省調査では、08年4月1日現在の自治体の臨時・非常勤職員は約49万8千人(任期付き短時間職員など除く)。05年4月と比べ、約4万2千人(約9%)増加した。
 全日本自治団体労働組合(自治労)が08年に実施した全自治体アンケートでは、全職員に占める非正規職員の割合は27.6%。婦人相談員などを含む各種「相談員」に限ると、92.6%に跳ね上がる。
 立教大学コミュニティ福祉学部の湯沢直美教授(社会福祉学)は「DV支援は、対人援助の技術や制度の知識など高度な専門性が求められる。相談窓口の力量が落ちるのは利用者の安全確保の点からも問題。現場を担う人材をもっと大切にするべきだ」と指摘する。

2010年4月21日(水)朝日新聞 朝刊 社会面

by bigcamellia814 | 2010-04-23 11:24 | はたらくこと