私だけのゼミナール

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 わさわさと人でごった返す昼時の食堂は、ニガテなんだなぁと気付いてから、
天気の良い日は、この場所でお弁当を食べる様になった。
デスクワークが中心なので、労働時間のほとんどは室内で過ごす。
だから、昼休みの1時間、木々の隙間からこぼれる日の光にあたりながら、
静かに昼食を摂るのだ。自分のペースで。

 約束を交わしている訳ではないけれど、この場所で、いつも一緒に昼食を摂る人がいる。
私がベンチに座り1人で食べている姿を確認すると、その人はお弁当を下げてやってくる。
社会学者であるその教授と語らいながら過ごすこの1時間を、
私だけのゼミナールと呼んでいる。
履修者は私1人。
たまに1人、2人聴講生が増える時もあるが、基本的には私の為だけのゼミ。
時間割は特に決まっていない、不定期に開講される非公開のゼミなのだ。

 今私は、生活の中で、この時間が一番好きなんだと思う。
そして、この時間に励まされたり、癒されたり、刺激されたり、充実感に満たされたり。

 テーマは多岐に渡る。
「どんなに韓流ブームが起きようが、熟年女性のハートを掴めないキム・ギドクの映画」
「SM界の文豪・団鬼六の母校における評価の低さ」
「長澤まさみにみる、女の子の社会的役割」
「優等生でいようとする学生と、高学歴な親との複雑な関係性」
「向井亜紀にみる母性という名の権力」
「権力的な立場にいる事に無自覚なオヤジの対処法」
などなど・・・・・

 こんなことがあってね、あんなことがあってね、こんな風に感じたんだけど・・・・
と話す事柄に、社会学者的な見解が加えられる。
これぞ、このゼミナールの醍醐味だ。しかも、私独占。
学生からも大人気のこの教授の授業を、タダで独占出来るなんて贅沢だわ。

 この1時間は、言うなればチャージの時間。
仕事を離れ、刺激的で、しかしくつろいだ会話を楽しむのだ。

 皆さん、どーか邪魔しないでね。
私以外は履修できませんので・・・・

                                          つばき

by bigcamellia814 | 2008-07-04 23:17 | TSUBAKIng Times

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