青春18切符でのんびりと~夏の終わりの故郷へⅠ
2005年 09月 08日
8月末、久々に実家に帰省した。いつもの様に、学生の休みに合わせて発売される『青春18切符』(春・夏・冬休みに合わせ発売される。値段は11500円。1回あたり2300円で、5回、もしくは5人で使う事が出来る切符。1回の有効期間は当日のみだが、新幹線、料金の必要な特急以外なら、どこからどこまででも乗り放題!私は、青春18切符で、普通・快速を乗り継ぎ神戸から東京まで行った事がある。それでも、この切符を使えばたったの2300円。)を片手に、実家がある岡山を目指す。新幹線に乗れば、兵庫のお隣岡山まではあっという間。でも、家路を急ぐ理由がある訳でも無し。どうせ3時間半程で到着するのだから、のんびりと鈍行列車の車窓から、流れ行く田舎の風景でも眺めながらゆっくり旅気分を味わうのも悪くない。
週末の昼下がり、姫路から岡山行きの直通は出ていない。相生で電車待ち。そんな時、同じベンチに座り、なんとなく話し始めたのが、写真の男性。静岡を出発し、青春18切符で、小さい頃に1度だけ訪れたきりの父親の故郷・大分を目指すと言う。角刈りで、きちんと整えられた眉毛と口ひげ。どう見ても、ちょっとしたチンピラ風。どっかの組で使い走りでもさせられてそうだ。白いランニングにハーフパンツ、足元は茶色の便所サンダル。そして首からかけられた三島大社のお守り。荷物は、ほとんど何も入ってなさそうなDパックのみ。時刻表も持たずに旅に出たらしく、乗り継ぎについて彼から話しかけられたのがきっかけ。岡山に到着するまでの1時間ちょっと、私達は向かい合わせに座り話をした。
聞けば彼、コレでも19歳。東京の大学で、歴史を学んでいると言う。「絶対に10代に見られない。」と軽く嘆くが、そりゃ、そんな口髭たくわえてちゃ、10は老けて見えるよ。見た目は少々いかつそうだが、笑った顔はかわいらしい。そして、小さい頃から空手を習い、高校時代は応援団に所属していた彼は、『男気』ってやつに美意識を持っている礼儀正しい人。「今の大学にも応援団を作りたいんですよ!」と真剣に語り、椿をバカウケさせた。そんな事言う人、初めて出会った!『応援団』や『男気』について熱烈に語る男なんて、今時私の周りにはいないもの。しかし問題は、彼の大学、全国区に名を馳せる程活躍しているスポーツがない!って事。作った所でいったいどこで披露するんだよ!とツッコミたいが、「ここまで言ったんで、絶対作ります!」と彼に宣言された私。実現した暁には、私、彼の活躍を見に行く義務がありますかね・・・「寅さんが大好きだ!」と話す彼を見て、首からさげた三島大社のお守りに納得。寅次郎を意識してるのか!?どうせなら腹巻もして欲しいぜ!
姫路ー岡山間を鈍行列車で行く時、その1時間半がなんとなくいつも退屈。しかし今回は、このチンピラファッションの彼のお陰で、退屈しないですんだ。こんな風に、さっきまで見ず知らず同士だった者が、何かのきっかけで話し始め、時間と行動を共有し、自分を語り相手を知り始める。普通なら、話しかけすらしないかも知れない。でもそこに、旅という目的が加わるだけで、人との距離の持ち方に積極性が生まれる、キャパシティが広くなる。新たなものに出会える喜びに素直になれる。脈略のなかった者同士が、繋がる瞬間。それが好きなんだなぁと改めて気付いた、3時間半の短い旅。
つばき
by bigcamellia814 | 2005-09-08 22:46 | viaje(旅) | Comments(1)
はじめまして。
18切符でやってきました。
ちんぴらフアッションの学生さんとの出会い、
面白いですね。
わたしも18切符の愛用者です。
袖すりあうも「他生の縁」とむかしのことわざにあります。
だから旅は止められないのだと思います。
彼の男気は、彼自身が「男の美学」だと思っている
のでしょうね。
何かを一心に信じ、つき進むところなんかすばらしいな。
それなりに、いい旅でしたね。
10年前、あの震災のとき、電車が不通で阪神電車で
青木という駅からボランティアで歩いて
神戸に入ったことを思い出しました。
長田や鷹取も先日訪ねましたが、
すっかり見違えるような街になったようですね。
でも、こころの復興はまだ道遠しなのでしょうか。
18切符でやってきました。
ちんぴらフアッションの学生さんとの出会い、
面白いですね。
わたしも18切符の愛用者です。
袖すりあうも「他生の縁」とむかしのことわざにあります。
だから旅は止められないのだと思います。
彼の男気は、彼自身が「男の美学」だと思っている
のでしょうね。
何かを一心に信じ、つき進むところなんかすばらしいな。
それなりに、いい旅でしたね。
10年前、あの震災のとき、電車が不通で阪神電車で
青木という駅からボランティアで歩いて
神戸に入ったことを思い出しました。
長田や鷹取も先日訪ねましたが、
すっかり見違えるような街になったようですね。
でも、こころの復興はまだ道遠しなのでしょうか。






