結婚報告

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 20代の頃、被差別部落出身であることを理由に結婚が破談になった経験をもつ友人が、この度、結婚することになった。これまでも、友人からの結婚報告はそれなりに嬉しいものではあったけれど、彼女の報告ほど喜びを感じるものはなかった。

 彼女がどのような差別を受けてきたか、
そして、彼との別れの中で傷ついた心身を癒すのに、
どれだけ長い長い時間を費やしたか、知っているからこそ彼女の結婚報告は私にとって誰よりも特別だ。

 結婚式は、「身内と職場の人だけで、こじんまりとやる」と言う彼女に、
葵がすかさず「私ら身内やろ〜」と言う。
「あんな、他の人の結婚とは訳が違うのよ!
ここは、盛大に祝っとかなあか〜ん!私が幹事やるから、盛大にパーティしよ!」と私。

 彼女が差別とたたかい、
痛みと苦しみを乗り越え、
そして長い時間をかけて再び大切に思う人と出会えた、
彼女のここまでの人生を、
盛大に、盛大に祝わなければいけない。
よくここまで生きてきたと祝わなければいけない。

 差別は人を殺す。
それでも、希望を携え、一歩一歩生き延びてきた彼女の人生を、
私たち友人は、盛大に祝いたいと思う。

   つばき

by bigcamellia814 | 2013-02-05 22:24 | TSUBAKIng Times

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