チェブラーシカの功績

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 石原都知事が、尖閣諸島を買おうとしている今、この人の言葉を記録しておく。
ルームメイトがコレクションしている、かわいいチェブラーシカと共に。

【日ロをつなぐチェブラーシカの原作者】
エドゥアルド・ウスペンスキーさん(73)

 頭でっかちのサルに似たロシアの人気キャラクター、チェブラーシカ。ロシアに進出した横浜ゴムが冬タイヤのPRに起用した。JR西日本のポスターに登場したり、人形アニメの映画が日本で話題になったりもした。生みの親として「日本ほど温かく愛してくれる国はないね」。

 人気者の誕生は1960年代のソ連体制下。「出版物は共産党の賛美、愛国色、イデオロギー色を要求された。私の童話にイデオロギーはない。政治抜きの世界を子どもたちが信じてくれた」。愛くるしさは無言の抵抗でもあった。

 ソ連の崩壊から20年。混乱のもとで著作権騒動が起き、「親権争い」は米国から日本にも及んだ。チェブラーシカは市場経済を生き、北京五輪などで国を背負うチームのマスコット役も務めた。

 モスクワ郊外に記念館がある。旧体制を思わせる2550番という名の幼稚園の中。原作の童話を打ったタイプライターを寄贈した。子どもたちを訪ねては「悪さをしている子はいないだろうね」と、ちゃめっ気を振りまく。

 東日本大震災の後、在モスクワ日本大使館前に並んだお見舞いには、花や折り鶴に交じってチェブラーシカ人形もあった。

 その話を伝えると、「日ロをつなぐロシアの駐日大使だから。チェブラーシカなら北方領土は日本に渡すよ」。持ち前の反骨精神がのぞいた。

(2011年9月30日 朝日新聞 『ひと』欄)

by bigcamellia814 | 2012-05-26 00:40 | TSUBAKIng Times

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