オーナメントを飾りながら

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 アメリカ人の友達は、
毎年1つずつオーナメントを買うという。

 もみの木に、ひとつひとつ飾りつけながら、
そのオーナメントと出会った、その年の出来事を思い出していくのだと。

 日本で生まれ、クリスマスとは無縁の家庭で育ち、
サンタクロースは、ついぞ一度も私のところにはやって来なかった。
夢など与えない現実的な親を、今の私は楽しく思う。

 生まれ育った場所、
それは国だったり、地域だったり、家庭だったり。
自分とは異なる場所で生まれ育った人が持っている、
自分には持ち合わせていない文化や習慣を、時折羨ましく思う時間がある。
その気になってマネをしてみても、
一朝一夕には、自分の血や肉にはなり得ない。

 NY、ハーレムにあるアパートメントの一室で、
彼女は、生きてきた1年1年を振り返りながら、オーナメントを飾りつけていく。

 そんな習慣を愛しむ友を、
うらやましく眺めた、あの時間。

 そういう羨ましさを、自分の体内にちょっとずつ取り入れて生きていきたいと思い、
人と出会い、旅をし、日々を暮らす。

     つばき

by bigcamellia814 | 2011-12-14 17:35 | TSUBAKIng Times

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