サマータイム・ブルースをプレゼントされたあの日


 
 高1の時、現国の授業を担当をしていた先生は、大学を出たばかりの若い先生だった。文学好きの少女がそのまま大人になったような彼女は、どこか浮世離れした雰囲気で、正直なところ頼りなく、やんちゃなクラスメイトにからかわれは、いつも戸惑っていた。彼女が注意しても、誰も聞きゃぁしない。「先生、彼氏いるの?」と生徒に聞かれ、頬を赤くし教壇の上で固まっていたこともあった。

 その経緯は忘れたが、ある日の授業で、自身がRCサクセションの大ファンであること、忌野清志郎が書く詩の世界がいかに魅力的か、熱弁し始めた時の彼女の姿が今でも忘れられない。

 授業を終え、「忌野清志郎、カッコイイと思うよ。」と伝えた私に、数日後彼女は、当時、反原発を歌い発禁になるという騒動を巻き起こした「カバーズ」というアルバムをテープに吹き込んでプレゼントしてくれた。

 
 2009年5月2日、忌野清志郎が亡くなった直後、こんな書き出しで始まる文章をブログにアップした。
 
 週末、ものすごく久しぶりに「カバーズ」を聞いてみた。
16歳の私はこんな歌を聴いていたのか。


放射能はいらねぇ 牛乳飲みてえ
何 やってんだー 税金(カネ)かえせ
目を覚ましな
たくみな言葉で 一般庶民を
だまそうとしても
ほんの少しバレてる その黒い腹

~LOVE ME TENDER~


暑い夏がそこまで来てる
みんなが海へくり出していく
人気のない所で泳いだら
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ、何のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

熱い炎が先っちょまで出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ、誰のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

寒い冬がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い (悪かったな、何だよ)
それでもテレビは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ、根拠がねえ
これが最後のサマータイム・ブルース

(原発という言い方も改めましょう。
何でも縮めるのは日本人の悪い癖です
正確に原子力発電所と呼ぼうではありませんか。
心配は要りません)

あくせく稼いで税金取られ
たまのバカンス田舎へ行けば
37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえ内に漏れていた
あきれたもんだなサマータイム・ブルース

電力は余ってる、
要らねえ、もう要らねえ

電力は余ってる、
要らねえ、欲しくない

原子力は要らねえ、
危ねえ、欲しくない

要らねえ、要らねえ、欲しくない
要らねえ、要らねえ、

電力は余っているよ
要らねえ、危ねえ、

~SUMMERTIME BLUES~

 もう、名前も忘れちゃったけど、あの現国の先生、
よりによって、清志郎のこのアルバムをプレゼントしてくれるなんてね。
やるよなぁ。

by bigcamellia814 | 2011-04-13 02:38 | TSUBAKIng Times

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