波動

 昨日、帰りの電車の中、
起きているのか寝ているのか、
その境界線を行き来しながら、なぜかこの詩を思い出し、
「もはや、できあいの思想には倚りかかりたくない、だって。
かっこいいんだけど、茨木のり子!」
と脳内でつぶやいた。

 帰宅すると、ポストに1通の手紙。
大学で働いていた時お世話になった、他大学の教授からのお手紙だった。
萌黄色の便箋には、ひとつの詩が書かれていた。


 倚りかからず

 もはや
 できあいの思想には倚りかかりたくない 
 もはや
 できあいの宗教には倚りかかりたくない
 もはや
 できあいの学問には倚りかかりたくない
 もはや
 いかなる権威にも倚りかかりたくない
 ながく生きて
 心底学んだのはそれぐらい
 じぶんの耳目
 じぶんの二本足のみで立っていて
 なに不都合のことやある
 倚りかかるとすれば
 それは
 椅子の背もたれだけ


 こういうことってあるのね。
ただの偶然で片付けるにはもったいない。
確かにそこには、何かの波動があるのだ。

        つばき

by bigcamellia814 | 2011-01-28 22:16 | TSUBAKIng Times

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