しなやかに逃げ切れ、そして捕まるな

 風の便りで聞いたけど、
最近の君、ずいぶんオヤジっぽくなってるらしいね。
君の周辺にいる、君が「あんな風にはなりたくないなぁ。」と言っていた、
そのオヤジ達のように。
 小さくまとまってんじゃねーぞ♪

 
 数ヶ月前、私は元同僚K・27歳・男に、
「ヴァギナモノローグ」という本と共に、そんな手紙を添えて送ったそうだ。
スッカリ忘れていた。
「いい加減、本返せ!」と電話したら、
Kの方から手紙の話を切り出してきた。

 「椿さんのあの手紙、ショックだったんですよー。」と。
「でも、自分では何でそう見られるのかわからないんです。本当にわからない。何をどうしたらいいのかわからない。」と言葉を続ける。

 椿/「K(呼び捨て)、そこにいるの居心地がいいでしょ?」
 K/「はい。」
 椿/「居心地良く感じるようになったら、おしまいだね。既に君の周辺にいるおじさん達と肩を並べてる。そこに居たら、あんた達は痛みを伴うものを見なくていい。」

 と私が言い終わるか否かというタイミングで、
「あぁー、あぁー、あぁーーーーーーーー!」と小さく唸るような声を漏らしたK。
ガックリ首が垂れる様子が目に浮かぶようだ。
「椿さん、的確です。」とKが認める。

 「椿さん、時々こうやって叱ってくださいね。」とK。
「何、甘えてんだよ~。」と言ってはみるが、私はKとこんな姉御と弟的な関係で戯れる時間がスキだったのだ。

 「椿さんの手紙、いつもカバンの中に入れてるんです。
時々読み返して、自分を振り返るために。」と言ってくれた。
嬉しいじゃないか。

 Kよ、小さくまとまるな。
しなやかに逃げ切れ、そして捕まるな。

     つばき
 

by bigcamellia814 | 2010-11-03 00:44 | TSUBAKIng Times

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