嬉しかったり、悲しかったり、誰かのために祈ったり

 事務所のあるビルを出て、通りに出た瞬間、「あぁー、今日も終わった!終わった!」と独り言を言った私に、路上に座り込んでビールを飲んでいたおじちゃんが、「お疲れさん。」と言ってくれた。

 今日は嬉しかったり、悲しかったり。

 解雇争議をたたかっているある知り合いが刑事告訴された。たたかいの流れがこちら側に優勢であることに慌てた使用者側が、土壇場でそんなことをしてきた。「あぁ、なんでこの人を、ここまでとことんまで追い詰めるのだろう。」と涙が出てきたり。

 何社受けても不採用で落ち込んでいる40代の男友達と電話。
年齢、土地柄、そしてこの不況。
自分がダメな人間みたいに思えて来ちゃうよね。

 不妊症で子どもを持つことを諦めるしかなかった友人とも話す。
「野田聖子、反則だと思う。」と言った。
「簡単に受け入れられることじゃないと思うから、
ムリに気持ちを前向きにしようって思うことないよ。」と伝えた。

 そして、30代後半の女友達から妊娠の報告。
嬉しくって、自分でも驚くくらい、「嬉しいよー。」って泣いてしまった。自分のことでもないのに。でも、自分のことじゃないけど、自分のことみたいな気持ち。子どもを持ちたいと思う30代後半の女性の、焦りや不安や、諦めなくてはいけないのではないかと自分を言い聞かせるそんな気持ち、私にもあるからだ。無事におなかの中で育って、この世界にやってきてほしいな。

 帰りの電車の中、今日の嬉しかったり、悲しかったりを思い返した。

 刑事告訴されたあの人の心の痛みが、少しでも軽くなりますように。
明日の面接、うまくいきますように。
子どもを持てないという悲しみから、少しずつ回復しますように。
赤ちゃんが、ちゃんとお腹の中で育ってくれますように。

 そんなことを祈りながら帰ってきた。

 あたしも時々しんどいけど、
誰かを思う時間は、私を人らしく生かしてくれる。

      つばき

by bigcamellia814 | 2010-09-30 00:29 | TSUBAKIng Times

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